世界卓球選手権2023丨日本代表、注目選手と見どころは?

84年ぶりにアフリカで開催される世界卓球。日本代表選考など、パリ2024に向けて重要な意味を持つ大会の見どころを紹介する。

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
HAYATA-HARIMOTO
(Getty Images)

現地時間5月20日から28日にかけ、世界卓球選手権(2023 ITTF World Table Tennis Championships Finals)が南アフリカ共和国のダーバン・インターナショナル・コンベンション・センターで開催される。

関連記事まとめ:世界卓球選手権2023丨日程・放送予定・ライブ配信・男子・女子・日本代表・出場選手一覧

関連サイト

■世界卓球、見どころは?

世界卓球が南アフリカ・ダーバンで現地時間5月20日に開幕する。世界卓球のアフリカ開催は、1939年のエジプト・カイロ以来、84年ぶり。開催国・南アフリカのほか、エジプトやナイジェリアなどの出場国、またアフリカの卓球界においてエポックメイキングとなることが期待されている。

競技に目を移すと、男子・女子シングルス、男子・女子・混合ダブルスの5種目とも、中華人民共和国勢が優勝候補筆頭に挙げられる。前回(2021年アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン)は、男子ダブルスでリスチャン・カールソン/マティアス・ファルク(スウェーデン)が金メダルを獲得し、中国勢による金メダル独占を防いだが、今回も、中国勢に日本を含むライバルが挑む構図となりそうだ。

今回の世界卓球は、パリ2024出場権を巡る争いでも重要な役割を果たす。優勝者にはITTF世界ランキングで2000ポイントを与えられるが、多くの国で世界ランキングが選考基準に採用されているからだ。日本卓球協会(JTTA)は独自の「パリオリンピック選考ポイント」を設けているものの、世界卓球優勝者(シングルス)には200ポイントを付与。国内選考会の優勝が50ポイントであることを考えると、日本代表選考でも大きな意味を持つことが分かる。(※)

日本からは、男子の張本智和、宇田幸矢、吉村真晴、戸上隼輔、及川瑞基、女子の早田ひな、伊藤美誠、平野美宇、木原美悠、長﨑美柚の10名が出場。日本代表に選ばれていた篠塚大登は、腰痛による故障ため、5月10日に出場を辞退している。早田、伊藤にもコンディション面での不安が残るものの、パリ2024の日本代表選考、そして前哨戦として大きな意味を持つ大会のため、活躍を期待したい。

※ 男子シングルスの宇田幸矢は直前の代替出場のため、「2024年パリオリンピック選考ポイント表」に載っている「世界選手権大会シングルスのポイント」、「2023年の国際大会(個人種目)中国トップ3選手に勝利した場合」でも、ポイントは加算されない。(5月11日、JTTA発表)

もっと見る