開幕まで500日を切ったパリ2024の日本代表選考会のひとつである「2023 全農CUP 平塚大会」は5月7日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館(神奈川県平塚市)にて最終日を迎え、男子と女子のシングルス準決勝と決勝にくわえて、順位決定戦を行なった。
■男子
準決勝では、パリ2024選考ポイントランキングで首位に立つ張本智和が吉山僚一を、また全日本選手権2連覇を達成している戸上隼輔が田中佑汰をそれぞれ破り、決勝のステージへと進出した。
その決勝では、まさに一進一退の攻防戦が繰り広げられる。第1ゲームを張本が先制すると、つづく第2、第3を戸上が奪い返して勝ち越しに成功。世界ランキングで日本勢トップに立つ張本が第4ゲームを奪ってふたたびゲームをリセットすると、第5ゲームを戸上が、第6ゲームを張本が奪取して、両者一歩も譲らない展開を見せる。そして、最終の第7ゲームでは、戸上が中盤に連続5ポイントを決めるなど、張本を一気に突き放す。最終的にゲームカウント4−3(8-11/11−6/11−5/5−11/11−8/7−11/11−6)で、戸上が張本を破り、パリ2024に向けて大きく前進した。
男子の最終順位は、以下の通り。
- 戸上隼輔
- 張本智和
- 吉山僚一
- 田中佑汰
- 宇田幸矢
- 曽根翔
- 濵田一輝
- 谷垣佑真
■女子
女子の準決勝2試合では、パリ2024選考ポイントランキングで首位を独走する早田ひなが森さくらを、また急成長を遂げる新鋭の張本美和が佐藤瞳を破って、それぞれ決勝に駒を進めた。
今大会のフィナーレとなった女子の決勝では、張本が第1ゲームを奪って序盤に早田を圧倒するも、全日本選手権2023で3冠に輝く早田は3ゲームを連取して、一気に優勝へ王手をかける。張本も粘りのプレーで第5ゲームを奪い返したものの、第6ゲームで力尽きてしまう。最終的にゲームカウント4−2(9-11/11-9/11-5/11-3/8-11/11-4)で、早田が優勝を決めて、国際大会はもちろんのこと、国内のライバル同士の対決においても進化の止まらない強さを印象づけた。
女子の最終順位は、以下の通り。
- 早田ひな
- 張本美和
- 佐藤瞳
- 森さくら
- 平野美宇
- 長﨑美柚
- 井絢乃
- 芝田沙季
大会公式:2023 全農CUP 平塚大会
■出場選手(順不同)
男子
- 張本智和
- 田中佑汰
- 篠塚大登
- 吉山僚一
- 吉村真晴
- 戸上隼輔
- 吉村和弘
- 谷垣佑真
- 松下大星
- 曽根翔
- 松島輝空
- 木造勇人
- 鈴木颯
- 龍崎東寅
- 及川瑞基
- 英田理志
- 宇田幸矢
- 加山裕
- 上村慶哉
- 濵田一輝
- 横谷晟
- 坂根翔大
- 萩原啓至
- 坂井雄飛
- 吉山和希
- 木塚陽斗
- 芝拓人
- 三木隼
- 木方圭介
- 有延大夢
- 森薗政崇
- 谷本拓海
女子
- 平野美宇
- 早田ひな
- 芝田沙季
- 木原美悠
- 張本美和
- 伊藤美誠
- 佐藤瞳
- 森さくら
- 白山亜美
- 横井咲桜
- 大藤沙月
- 長﨑美柚
- 井絢乃
- 橋本帆乃香
- 出雲美空
- 皆川優香
- 安藤みなみ
- 小塩悠菜
- 小塩遥菜
- 篠原夢空
- 山室早矢
- 髙森愛央
- 由本楓羽
- 司千莉
- 青木咲智
- 竹谷美涼
- 日下部詩季
- 佐藤希未
- 井上真夕
- 花沢夏琳
- 伊藤友杏 ※5月2日追加
- 渡邉ひかり ※5月3日追加
- 加藤美優 ※5月1日棄権
- 石川佳純 ※5月1日棄権
■日程
5月6日
- 10:00〜 女子1回戦
- 12:00〜 男子1回戦
- 14:00〜 女子2回戦
- 15:00〜 男子2回戦
- 16:00〜 女子準々決勝
- 17:00〜 男子準々決勝
5月7日
- 10:00〜 男女5-8位決定戦
- 11:30〜 男女準決勝、男女5-6位決定戦、男女7-8位決定戦
- 14:00〜 男子3位決定戦
- 15:00〜 女子3位決定戦
- 17:00〜 男子決勝
- 19:30〜 女子決勝
■放送予定
5月6日
- ネット:YouTube・テレビ東京卓球チャンネル(10:00〜)
5月7日
- 地上波:テレビ東京系列(18:30-20:30)
- BS/CS:BSテレ東(11:25〜12:00)
- ネット:YouTube・テレビ東京卓球チャンネル(10:00〜)、Tver(18:30-20:30)
※テレビ放送は延長あり
※YouTubeでの配信はテーブル1およびその他の1テーブルをLIVE配信、それ以外はアーカイブ配信予定