東京体育館(東京都渋谷区)で開催中の天皇杯・皇后杯 2023年全日本卓球選手権大会(全日本卓球2023)は1月28日に6日目を迎えた。ここでは男子ダブルスと女子ダブルスの準決勝、決勝の結果を紹介する。
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■女子
女子ダブルス準決勝では4連覇中の伊藤美誠/早田ひな(スターツ/日本生命)が佐藤瞳/橋本帆乃香(ミキハウス)を3-1で下し決勝へ。もう1試合では成本綾海/井絢乃(中国電力)が芝田沙季/大藤沙月(ミキハウス/四天王寺高)に3-2で勝利し、ファイナルへ進んだ。
約1時間後に行われた決勝は、“みまひな”こと伊藤/早田が実力を見せつけた。第1ゲームを11-7できっちり取り切ると、第2ゲームは中盤までの競った展開から後半に抜け出して11-7。第3ゲームは8-8からの連続ポイントで王手をかけ、最後は伊藤が決めて11-8、ストレートで大会を制した。
史上初の5連覇を達成した伊藤/早田。試合後の優勝インタビューで、伊藤は「自分たちのサーブ、レシーブからの組み立てがうまくいった。最終目標は世界選手権で金メダルなので、そこまで仕上げていきたい」とコメント。早田は「初めての優勝から5年もたつんだという感覚。応援してくれる皆さまに恩返しできるように、これからも連覇を続けていきたい」と語った。
■男子
男子の決勝は三部航平/龍崎東寅(シチズン時計/三井住友海上)を3-0で破った及川瑞基/松島輝空(木下グループ/木下アカデミー)と、大島祐哉/田添健汰(木下グループ)との激闘を3-2で制した張本智和/森薗政崇(IMG/BOBSON)の対決となった。
第1ゲームは及川/松島が序盤の3連続ポイントから流れをつかみ、4点差をつけてゲームポイント。しかし、ここから張本/森薗が6連続でポイントを奪い、逆転で第1ゲームを取った。第2ゲームも再びデュースにもつれる接戦となったが、ここは及川/松島が13-11で制してタイに戻した。
第3ゲームもシーソーゲームの展開は変わらず、3ゲーム連続でデュースに。8-10から粘りを見せた及川/松島だったが、14-12で張本/森薗が取りきった。第4ゲームは王手を掛けた張本/森薗が一度もリードを譲ることなく、11-8で勝利。前回大会準優勝の2人がペアとして初の優勝を果たした。
森薗は優勝インタビューで「去年は2-0リードから逆転され、シングルス日本トップの選手と組んでいたこともあって悔しい1年だった。右足首の手術があった中でも、Tリーグではダブルスで出させてもらって、レシーブだけは自信があった。それが出せてよかった」とここまでの過程を振り返った。
張本は「去年の決勝で負けたあと、『来年はこのペアで優勝したい』と思っていたので、優勝できて幸せ。日本一のペアとして、これからも自信を持って続けていきたい」と喜んだ。これで混合ダブルスも含めて今大会2冠を達成。29日はシングルスでも準決勝と決勝が控えており、「すべての種目で優勝するのが毎年の目標だが、今年はそれが現実的なので、明日3冠を達成したい」と意気込んだ。
■日程
- 1月23日 混合ダブルス1回戦
- 1月24日 混合ダブルス2~4回戦、男女ダブルス1~3回戦
- 1月25日 男女シングルス1~3回戦、混合ダブルス準々決勝
- 1月26日 男女シングルス4回戦、男女ダブルス4回戦、混合ダブルス準決勝~決勝
- 1月27日 男女シングルス5~6回戦、男女ダブルス5回戦~準々決勝
- 1月28日 男女シングルス準々決勝、男女ダブルス準決勝~決勝
- 1月29日 男女シングルス準決勝~決勝
■放送予定
1月23日〜27日
- ネット:卓球TV(全試合ライブ配信)
- テレビ放送:未定
1月28日
1月29日
■全日本卓球選手権について
大会名称は天皇杯・皇后杯 2023年全日本卓球選手権大会。この期間では一般の部に加えてジュニアの部も開催される。会場は東京都渋谷区の東京体育館。
1回戦からトーナメント形式で行われ、男女シングルスの3回戦までは11ポイント5ゲームマッチ、スーパーシードの選手が登場する4回戦(ラウンド64)以降は11ポイント7ゲームマッチで争われる。そのほかの種目はすべて11ポイント5ゲームマッチで行う。
今大会はパリ2024オリンピック選考対象大会でもある。現在指定されている選考対象14大会のうち、2023年の全日本卓球選手権は6大会目。ここまでは女子シングルスで早田ひな、男子シングルスで張本智和がリードを広げ始めている。とはいえ、今大会以降は得られるポイントが増えるため、まだまだ確定にはほど遠い。
今大会で得られるポイントは最大で60。首位が入れ替わる可能性は低いが、2位以降が大きく入れ替わる可能性がある。優勝を目指すことはもちろんだが、パリ2024に向けて一つでも上のラウンドで終えることも重要になる。
順位ごとに得られるポイントは以下のとおり。
- 1位:60
- 2位:50
- 3位:40
- 4位:40
- 5位:25
- 6位:25
- 7位:25
- 8位:25
- ベスト16:10
- ベスト32:5
■出場選手
※各種目のスーパーシードのみ