【野球】U18侍ジャパン、悲願の初優勝へ|U18ワールドカップ

アメリカ合衆国フロリダ州にて開催中の「第30回 WBSC U18ベースボールワールドカップ」において、日本代表の「侍ジャパン」はスーパーラウンド進出を決めた。過去には大谷翔平も出場したことのある同大会で、意外にも日本は金メダルを獲得したことがない。初の頂点を目指して、若きサムライたちが世界に挑む。

文: Yukifumi Tanaka/田中幸文
写真: 時事

世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催し、18歳以下の選手で争われる「第30回 WBSC U18ベースボールワールドカップ(以下:U18ワールドカップ)」がアメリカ合衆国フロリダ州において現地時間9月9日に開幕した。「侍ジャパン」こと、日本代表チームは、オープニングラウンド(予選)の全5試合を終え、4勝1敗という成績を残し、所属するグループBで2位となって、上位3チームが出場できるスーパーラウンドへの進出を決めた。

悲願の初優勝を目指す若き "サムライ" 集団の誇り高い勇姿を振り返りながら、大会最終日(現地時間18日)に行われる決勝戦までのプロセスや放送予定などを紹介しよう。

大谷翔平も過去に出場

1981年に初めて開催されたU18ワールドカップは、今大会でちょうど30回目を数えるという節目の大会だ。当初は毎年開催されていたが、1997年より2年毎の実施と変更され、また2000年以降は偶数年、2013年以降は奇数年に開催されるようになった。

日本はこれまでU18ワールドカップに8回の出場実績があり、銀4(1982、2004、2013、2015)、銅1(2017)の、5個のメダル獲得を誇っているものの、意外にも金メダルを首にかけた経験がない。また、2012年大会では、現在MLBロサンゼルス・エンゼルスで "二刀流" プレーヤーとして大活躍する大谷翔平が、日本代表として出場しており、この時日本は最終6位だった。

新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な感染拡大の影響により、3年ぶりの開催となるU18ワールドカップの前回(2019年)大会では、決勝でチャイニーズ・タイペイがアメリカ合衆国を下して3度目の頂点に輝き、日本は5位に終わっている。

そして今秋、日本の若き "サムライ" 球児たちは、大谷が活躍するアメリカの地へと乗り込み、U18世代にとって悲願の初優勝を目指して、世界に挑戦している。

大谷翔平(右)と北條史也・U18ワールドカップ = 韓国・ソウル(2012年9月撮影)
写真: 2012 Getty Images

5戦4勝1敗

今回のU18ワールドカップには、合計12チームがエントリーしており、世界ランキングに基づき、AとBの2グループへそれぞれ6チームずつ分けられている。各グループのチームは、以下の通り。

グループA

  • アメリカ合衆国
  • 大韓民国
  • オランダ
  • カナダ
  • ブラジル
  • 南アフリカ共和国

グループB

  • 日本
  • チャイニーズ・タイペイ
  • メキシコ
  • オーストラリア
  • パナマ
  • イタリア

現地時間9月9日より始まったオープニングラウンドでは、各グループ内でラウンドロビン方式(総当たり戦)で争い、上位3チーム、合計6チームがスーパーラウンドへ進出することができる。

日本は開幕から4連勝を収め、その時点でスーパーラウンド進出を決めた。しかし、最後の対戦相手となった前回王者のチャイニーズ・タイペイに、大差(2−9)で敗れ、最終的に4勝1敗の成績で、グループ2位となっている。

日本のオープニングラウンドの対戦成績は、以下の通り。

  • 第1戦 日本 6−0 イタリア
  • 第2戦 日本 4−1 メキシコ
  • 第3戦 日本 5−4 パナマ
  • 第4戦 日本 10−0 オーストラリア
  • 第5戦 日本 2−9 チャイニーズ・タイペイ

決勝へのプロセス

現地時間9月15日から17日までの3日間にわたって行われるスーパーラウンドで、日本は今大会でまだ対戦していないグループAの上位3チームと対戦することとなる。現時点(日本時間9月14日)での各グループの順位は以下の通り。ただし、雨天などの影響により、延期となっている試合が残されていることから、これ以降に順位の変動が発生しうる点を付記させていただく。

グループA

  1. アメリカ合衆国(4勝0敗)
  2. 大韓民国(3勝1敗)
  3. オランダ(2勝2敗)
  4. ブラジル(2勝3敗)
  5. カナダ(1勝3敗)
  6. 南アフリカ共和国(0勝3敗)

グループB

  1. チャイニーズ・タイペイ(4勝0敗)
  2. 日本(4勝1敗)
  3. メキシコ(3勝2敗)
  4. パナマ(1勝2敗)
  5. オーストラリア(1勝3敗)
  6. イタリア(0勝5敗)

大会最終日(現地時間18日)に行われる決勝へ進出するためには、スーパーラウンドでの3試合ひとつひとつが大切なゲームになることは当然ながら、オープニングラウンドを経て共にこのセカンドステージへと上ってきた同じグループの他2チームとの対戦成績も重要になってくる。すなわち、合計5試合の成績(勝ち点)で、スーパーラウンド出場の6チーム中、上位2チームに入らなければ、決勝へと駒を進めることができない。日本の場合でいうと、グループBで1位となったチャイニーズ・タイペイに勝ち点を奪われていることから、このスーパーラウンド3試合全てにおいて白星をあげなければ、決勝進出が難しくなってしまう状況にある。

「恥のないプレー」

U18侍ジャパンは、本大会への出発直前に、大学日本代表と壮行試合を行ない、そのチームワークを確かめ合った。

試合終了後、主将を務める山田陽翔は、会場に詰めかけたオーディエンスに向けて、大会の目標を力強く語った。

「日本代表として恥のないプレー、そして必ず世界一を獲って、日本に帰ってきます」

その言葉の通り、将来有望な高校球児たちは、まだ手にしていない悲願の初優勝に向けて、日本との時差が13時間もある海外の球場で好成績を残している。

そして、成績だけでなく、若きサムライたちが見せるスポーツマンシップは、海を越えて海外から評価されている。

今大会、日本チーム第1号のホームランを放った浅野翔吾が、オープニングラウンド第1戦(対イタリア)で見せた審判と相手投手に対して敬意を表す振舞いについて、WBSCが公式Twitterで賛辞の投稿をしている。まさに「恥のないプレー」の体現だ。

歴史はすでに刻まれている。

私たちは、しっかりと若人の活躍に声援を届けよう。

U18ベースボールワールドカップ スーパーラウンド第1戦は、現地時間9月15日に行われる。

WBSC大会公式HP

また、日本国内の放送予定は、以下の通り。

日程・放送予定

【日程】

※現地時間で紹介(日本との時差は、-13時間)

オープニングラウンド

9月9日〜14日

スーパーラウンド

9月15日〜17日

決勝・3位決定戦

9月18日

【放送予定】

※2022年9月12日時点の情報

U18日本代表選手

※2022年9月2日付

投手

  • 森本哲星
  • 山田陽翔
  • 川原嗣貴
  • 香西一希
  • 宮原明弥
  • 生盛亜勇太
  • 吉村優聖歩

捕手

  • 渡部海
  • 松尾汐恩
  • 野田海人

内野手

  • 赤堀颯
  • 藤森康淳
  • 伊藤櫂人
  • 光弘帆高
  • 内海優太
  • 鈴木斗偉

外野手

  • 安田淳平
  • 海老根優大
  • 浅野翔吾
  • 黒田義信

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