世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催し、18歳以下の選手で争われる「第30回 WBSC U18ベースボールワールドカップ」がアメリカ合衆国フロリダ州において開催されており、現地時間9月13日に大会5日目を迎えた。この日は、出場12チームによるオープニングラウンド(予選)の最終組み合わせとなる第5戦の一部が行われ、開幕4連勝を収めていた「侍ジャパン」こと、日本代表チームは、前回チャンピオンのチャイニーズ・タイペイ(TPE)と対戦し、9−2で今大会初の黒星となった。
■第5戦 vs TPE
U18侍ジャパンのオープニングラウンド最後の相手は、2019年に韓国で開催された前回U18ワールドカップ優勝のチャイニーズ・タイペイだ。
1回表、1アウト二塁の場面で、キャッチャー松尾汐恩の高速送球で盗塁を阻止。また、先発でマウンドに上がった香西一希も、結果的に相手打線を3人で片付けるピッチングでいいスタートを切っていた。しかし、つづく2回表、連続フォアボールで2アウト満塁のピンチで、ピッチャーを交代。この難しい局面でマウンドに上がった宮原明弥が流れを変えようとするも、TPE9番打者がスリーベースヒットで一気に3得点をあげる。その後もTPEチームは1点を追加し、4点リードでこの回を終える。さらに、3回表では、日本の送球エラーが続き、チャイニーズ・タイペイがふたたび4点を追加。日本は、0−8と大量リードを許す。
5回表、チャイニーズ・タイペイに1点を奪われ9点差の侍ジャパン。この回以降に10点以上の差がつくとコールドゲームとなってしまう危機に瀕していたものの、その裏で先頭打者の伊藤櫂人がツーベースヒットを放つ。その後、光弘帆高が今大会で自身初のヒットを決め、日本は1点を返す。また、6回裏の攻撃で、2アウト一、三塁のチャンスで、伊藤のタイムリーヒットで1点を追加。しかし、侍ジャパンは前半の大量リードの差を詰めることができず、最終的に2−9で前回王者に屈し、今大会初の黒星をつけた。
オープニングラウンドにおける全ての試合を終えた日本は、5戦4勝1敗という成績で最終的にグループ2位となり、現地時間9月15日から始まる6チーム(グループA/B 各上位3チーム)によるスーパーラウンドに向かう。
U18ワールドカップ 出場チーム
グループA
- アメリカ合衆国
- 大韓民国
- オランダ
- カナダ
- ブラジル
- 南アフリカ共和国
グループB
- 日本
- チャイニーズ・タイペイ
- メキシコ
- オーストラリア
- パナマ
- イタリア
■日程・放送予定
【日程】
※現地時間で紹介(日本との時差は、-13時間)
オープニングラウンド
- 第1戦 9月9日 vs イタリア 6−0
- 第2戦 9月10日 vs メキシコ 4−1
- 第3戦 9月11日 vs パナマ 5−4
- 第4戦 9月12日 vs オーストラリア 10−0
- 第5戦 9月13日 vs チャイニーズ・タイペイ 2−9
スーパーラウンド
9月15日〜17日
決勝・3位決定戦
9月18日
【放送予定】
- BS/CS:J SPORTS 1
- ネット:J SPORTS オンデマンド、スポーツブル
※2022年9月12日時点の情報
U18日本代表選手
※2022年9月2日付
投手
- 森本哲星
- 山田陽翔
- 川原嗣貴
- 香西一希
- 宮原明弥
- 生盛亜勇太
- 吉村優聖歩
捕手
- 渡部海
- 松尾汐恩
- 野田海人
内野手
- 赤堀颯
- 藤森康淳
- 伊藤櫂人
- 光弘帆高
- 内海優太
- 鈴木斗偉
外野手
- 安田淳平
- 海老根優大
- 浅野翔吾
- 黒田義信