世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催し、18歳以下の選手で争われる「第30回 WBSC U18ベースボールワールドカップ」がアメリカ合衆国フロリダ州において現地時間9月9日より開幕し、出場12チームによるオープニングラウンド(予選)が実施されている。グループBに属する日本代表チームの侍ジャパンは、開幕戦より3連勝を達成しており、スーパーラウンド進出決定まで残り2試合を控えている。ここでは、これまでの試合結果に併せて、今後の競技スケジュールと放送予定を紹介しよう。
■第1戦 vs イタリア
現地時間9月9日、U18の侍ジャパンは、オープニングラウンド第1戦でイタリアと対戦。大雨の影響により1時間以上も試合の開始が遅れ、さらに試合途中の第5イニング終了後にもふたたび雨の影響よって、70分の試合中断という事態に見舞われた。そんなアクシデントの多い初戦だったものの、日本代表の浅野翔吾が第1イニングで二塁打を放って先制点を決め、つづく第2イニングでは左前へ2点適時打を放つなど活躍を見せ、日本チームはこの回に5点を追加する。最終的に6−0の大差をつけての快勝となり、日本代表は白星発進となった。
また、WBSCの公式Twitterでは、この試合中に浅野がバッターボックスへ入る際に、球審と相手投手へ会釈して敬意を表す振る舞いの動画を投稿し、日本の野球プレーヤーの戦う姿勢について「試合をリスペクトしている」と賛辞を送っている。
■第2戦 vs メキシコ
大会2日目(現地時間9月10日)、侍ジャパンはメキシコと対戦。1回表から3点を先制した日本代表は、先発登板の香西一希が、相手打線を封じ込め、4回まで無失点に抑える。さらに、5回表には浅野翔吾が、本大会の日本チームで第1号となるホームランを決めて1点を追加する。その裏では、このゲームで初めて相手チームに1点を許したものの、2番手で登板したの宮原明弥が連続三振を奪うなど、しっかり修正して相手に隙を与えない投球を見せる。最終的に、4−1でゲームセットとなり、侍ジャパンは2連勝を収めた。
また、香西はWBSCより、この日のベスト・プレーヤーに選出されている。
■第3戦 vs パナマ
大会3日目(現地時間9月11日)には、オープンニングラウンド3戦目の相手として、侍ジャパンはパナマと対戦した。後攻の日本チームは、3回裏に4点の大量得点を奪う。日本の守備陣のチームワークが光り、4回まで無失点に抑えていたものの、5回表に相手チームに2点を返され、さらに最終の7回表には、送球の乱れにより2点の追加を許してしまい、4−4の同点に追いつかれるピンチ。しかし、その裏、1アウト満塁のチャンスで、4番の内海優太が、センター犠牲フライを打ち上げ、3塁ランナーがホームイン。これにより、日本は5−4のサヨナラ勝ちで大会3連勝を決めた。
オープニングラウンドで3連勝中のU18侍ジャパンは、次戦の第4戦でオーストラリアと現地時間9月12日に対戦する。以下、今後の大会日程と、国内での放送予定を紹介する。
■日程・放送予定
【日程】
※現地時間で紹介(日本との時差は、-13時間)
オープニングラウンド
- 第1戦 9月9日 vs イタリア ※終了
- 第2戦 9月10日 vs メキシコ ※終了
- 第3戦 9月11日 vs パナマ ※終了
- 第4戦 9月12日 vs オーストラリア
- 第5戦 9月13日 vs チャイニーズ・タイペイ
スーパーラウンド
9月15日〜17日
決勝・3位決定戦
9月18日
【放送予定】
- BS/CS:J SPORTS 1
- ネット:J SPORTS オンデマンド、スポーツブル
※2022年9月12日時点の情報
U18ワールドカップ 出場チーム
グループA
- アメリカ合衆国
- 大韓民国
- オランダ
- カナダ
- ブラジル
- 南アフリカ共和国
グループB
- 日本
- チャイニーズ・タイペイ
- メキシコ
- オーストラリア
- パナマ
- イタリア
U18侍ジャパン代表選手
※2022年9月2日付
投手
- 森本哲星
- 山田陽翔
- 川原嗣貴
- 香西一希
- 宮原明弥
- 生盛亜勇太
- 吉村優聖歩
捕手
- 渡部海
- 松尾汐恩
- 野田海人
内野手
- 赤堀颯
- 藤森康淳
- 伊藤櫂人
- 光弘帆高
- 内海優太
- 鈴木斗偉
外野手
- 安田淳平
- 海老根優大
- 浅野翔吾
- 黒田義信