ワールドサーフリーグ(WSL)は7月17日、プロサーフィンの最高峰・チャンピオンシップツアー(CT)の2020シーズン中止、2021シーズンの新フォーマットを発表。日本からは、初参戦となる都筑有夢路、Tokyo 2020(東京五輪)内定の五十嵐カノアが参加する予定だった。
WSLは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を憂慮。アスリートやファン、関係者、地域社会の保健衛生上の安全が最優先事項であるとして、2020シーズンのCTおよび下部ツアー・クオリファイシリーズ(QS)の中止を決断した。WSLのエリック・ローガンCEOは「サーフィンは、安全に開催される競技の1つだと信じています。しかし世界はいま、新型コロナウイルスの解決に取り組んでおり、私たちもコミュニティーの懸念に配慮する必要があります」とコメントしている。
2021シーズンのCTは、女子が2020年11月にマウイ島で、男子が同年12月にオアフ島(ともにアメリカ合衆国ハワイ州)で開幕。2021年9月の「WSLファイナルズ」で閉幕する。
■2021シーズン以降の新フォーマット
CTは2021シーズンから、フォーマットの変更が行われる。これまでCTの世界ランキングは、年間上位9大会の合計ポイントで決定されていた。しかし2021シーズンからは、男女ともにCTを10大会開催。その後に男女上位5名によるWSLファイナルズで世界タイトルを決定する。
またCTとQSのスケジュールも再構成される。2021年6月末まで、従来のQSを実施。QSで上位に連ねた選手が、8月から12月まで行われる新規(2020年から実施予定だった)チャレンジャーシリーズ(CS)に出場する。これまでCT出場資格を持つ選手も、CT資格を失う場合に備えてQSに出場していたが、この結果、CT出場選手はCTに専念できるようになった。また、CT資格を失った選手は、CSに参戦することが可能となる。