ビーチハンドボール

ビーチハンドボールはインドアのハンドボールから派生したものですが、足元が砂地であることがこの競技を特徴づけています。たとえば、着地時の衝撃がよりソフトであるため、空中で回転しながら打つような華麗なシュートもよく見られます。インドアのハンドボールとは異なり、ビーチハンドボールはボディコンタクトが認められていません。また、セットごとに得点が集計され、各セットの勝者に1ポイントが与えられます。同点の試合はシュートアウトが行われ、相手キーパーと1対1でゴールを狙います。シュートアウトは両チームとも5回ずつトライし、それでも同点の場合はサドンデスで勝敗が決まります。

ビーチハンドボールは、10人（オリンピックでは9人）の選手の中から、フィールドプレーヤー3人とゴールキーパー1人の4人がコートに立ちます。インドアハンドボールと同様、相手ゴールにボールを入れれば得点。空中で回転しながらゴールを決めたり、GKが得点を入れたり、ペナルティスローからの追加点など、観客を魅了するパーフォマンスが見どころです。試合の展開は非常にスピーディーで、10分ハーフの2セットで行われます。

ハンドボールの新種目であるビーチハンドボールは、2018年にブエノスアイレスで開催された夏季ユースオリンピック大会でオリンピックの舞台にデビュー。2010年のシンガポール大会と2014年の南京大会ではインドアのハンドボールが行われましたが、この大会ではそれに代わる形で採用され、男女合わせて215人と、新種目の中で最も多くの選手が参加。男子はスペイン、女子はアルゼンチンが金メダルを獲得しました。