ドーハで開催されているITTF(国際卓球連盟)ワールドツアー・カタールオープンは、現地時間3月6日に、大会4日目を迎えた。Tokyo 2020(東京五輪)日本代表内定の伊藤美誠は、シングルスでベスト4、混合ダブルスでも決勝進出を果たした。女子ダブルスで好調の木原美悠/長﨑美柚ペアも決勝に駒を進めた。
女子シングルスでは、2回戦と準々決勝が行われ、リオ五輪から2大会連続で五輪代表となった伊藤美誠(スターツ)がベスト4入りを果たした。佐藤瞳(ミキハウス)との日本人対決を4-1(11-7、11-4、11-5、10-12、11-7)で制すと、準々決勝ではシンガポールの馮天薇と対戦。世界9位タイを相手に、4-2(11-6、11-7、12-14、5-11、11-5、11-7)で競り勝ち、準決勝進出を果たした。
伊藤を除く日本勢は、2回戦で敗退した。世界9位タイの石川佳純(全農)は、同ランク12位で中国の王芸迪と対戦し、2-4(3-11、11-8、7-11、6-11、11-8、10-12)で敗れた。平野美宇(日本生命)は、中国の丁寧と対戦。世界6位を相手に、0-4(4-11、10-12、8-11、7-11)のストレート負け。森さくら(日本生命)も、中国の世界7位、朱雨玲に0-4(4-11、7-11、6-11、9-11)で敗れた。
女子ダブルスでは、木原美悠(JOCエリートアカデミー)/長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)ペアが好調ぶりを見せた。準々決勝で香港のペアに3-0(11-7、11-7、11-6)のストレート勝ちを収めると、準決勝でもシンガポールのペアに3-1(11-3、14-12、8-11、12-10)で勝利し、勢いは止まらない。決勝では、鬼門となる中国の王曼昱/朱雨玲との対戦する。
石川佳純/平野美宇ペアは、準々決勝でフランスペアが棄権したため、準決勝に進出。準決勝では、中国の王曼昱/朱雨玲と対戦。強豪を相手に、最後まで粘ったものの2-3(8-11、11-6、9-11、11-4、8-11)で敗れた。
男子シングルスの日本勢は、2回戦で姿を消すこととなった。世界ランク12位の丹羽孝希は、世界ランクトップを走る中国の許昕と対戦し、0-4(13-15、5-11、3-11、8-11)のストレート負けを喫した。同じく東京五輪内定の水谷隼(木下グループ)も、中国の梁靖崑と対戦。世界9位を相手に、3-4(12-10、11-6、12-10、4-11、6-11、2-11、8-11)と逆転負けでベスト16敗退となった。宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)は、台湾の荘智淵に3-4(11-9、5-11、11-9、11-7、9-11、6-11、5-11)で競り負けた。
男子ダブルスでは、準々決勝で張本智和(木下グループ)/森薗政崇(BOBSON)ペアが、中国の世界最強ペアと対戦。許昕/馬龍の強敵を相手に、2-3(6-11、11-6、7-11、14-12、7-11)と大健闘を見せたものの、ベスト8敗退となった。戸上隼輔(山口・野田学園高校)/宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)ペアは、香港のペアに2-3(5-11、11-2、11-8、5-11、5-11)で競り負けた。
混合ダブルスでも、伊藤美誠が好調。水谷隼とのペアを組み、香港のペアを3-0(11-7、11-6、11-5)で破り、息の合うところを見せた。翌日の決勝では、中国の王楚欽/孫穎莎の強豪ペアとの対戦。東京五輪に向けて、試金石となる一戦を迎える。
■カタールOP日本人出場選手一覧
【男子】
張本智和(木下グループ)
丹羽孝希(スヴェンソン)
水谷 隼(木下グループ)
森薗政崇(BOBSON)
宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)
戸上隼輔(山口・野田学園高校)
神 巧也(T.T彩たま)
【女子】
伊藤美誠(スターツ)
石川佳純(全農)
平野美宇(日本生命)
佐藤 瞳(ミキハウス)
長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)
小塩遥菜(JOCエリートアカデミー)
木原美悠(JOCエリートアカデミー)
加藤美優(日本ペイントホールディングス)
芝田沙季(ミキハウス)
橋本 帆乃香(ミキハウス)
森さくら(日本生命)
塩見真希(ミキハウス)
横井咲桜(ミキハウスJSC)
杉田陽南(大阪・香ヶ丘リベルテ高校)