3月6日(金)、東京・江東区の青海アーバンスポーツパークで、五輪本番を想定したスポーツクライミングのテストイベントが行われた。
会場の青海アーバンスポーツパークは東京五輪のために新設され、今回が同会場で初めて行われるイベントとなった。当初は全国からプロ選手20名ほどが参加する予定だったが、新型コロナウイルスの影響を懸念し、急遽アマチュアクライマーを起用してテストを行う運びとなった。イベントを取材したメディア関係者にも、体調や海外への渡航歴のチェックが行われた。
会場には本番を想定して、DJや日英の場内アナウンサーを用意。競技中も軽快な音楽が流れ、時折アナウンスが会場に応援を求めるなど、他のスポーツとは異なる雰囲気で進行した。
当初の予定とは異なり、プロのアスリートは不参加、そして限られた人数のボランティアでイベントが実施されたが、同会場のマネージャーである柳沢美香氏は「テストには支障はなかった」と、本番に向け十分な準備ができたことを強調した。
会場の設営にあたっては普段の大会とは違う機材が用いられ、コースセットの際にネジが折れるようなトラブルにも見舞われたというが、スポーツマネージャーの小日向徹氏は「若干のトラブルもあったが、スムーズに動いている印象」と満足げだった。
同会場ではスポーツクライミングの他にバスケットボールの3×3競技や、パラリンピックの5人制サッカー(ブラインドサッカー)が実施される予定。