なでしこジャパンがカナダ戦に向け静岡合宿開始 高倉監督「W杯の負けを共有しチームが強くなった」

1 執筆者 小川秀彦
W杯での敗北から世界イチを再び目指すことになったなでしこジャパン(写真はW杯オランダ戦後)

サッカー女子日本代表“なでしこジャパン”が、10月6日に静岡・IAIスタジアム日本平で行われる国際親善試合・カナダ代表戦に向け、静岡合宿(静岡ナショナルセンター J-STEP)を開始した。

6月の女子ワールドカップ後、初の国際試合となるカナダ戦に向け、なでしこジャパンがラグビーW杯で日本がアイルランドに勝利した静岡で再始動した。初日とあって柔軟体操や2人一組になっての軽めのリカバリーメニューなどをこなした。

9月20日に発表された最新のA代表メンバーには、W杯メンバーの熊谷紗希、岩渕真奈らに加え、田中美南らが復帰したほか、2018年のU20W杯での日本優勝に貢献した若手メンバーも再招集。さらに、髙橋はな(浦和レッズレディース)がDFとして初選出されている。

A代表初参加の髙橋は「これまでの自分がどこまで通用するのか。今回の(合宿)練習でアピールしていきたい」と述べ、来年の東京オリンピックに向けては「ここで呼んで貰ったチャンスは逃してはいけない」と意欲を燃やした。

なでしこを率いる高倉麻子監督は、「W杯後はそれぞれに色々な思いがあると思う。様々なことをレベルアップし、一回の練習を全力でやっていきたい」と指針を語った。練習初日の選手に関しては「調子の良い選手が多い」と評した。

仕切り直しとなる2020年の東京五輪本番に向けては、「(W杯の)負けを共有したことでチームに強いパワーが入ったと思う。東京オリンピックでメダルを穫るために前向きに進んでいきたい」と述べた。

なお合宿当日には、DF鮫島彩(INAC神戸)とGK平尾知佳(アルビレックス新潟レディース)の負傷欠場と、DF栗島朱里(浦和レッズレディース)とGK武仲麗依(INAC神戸)の代替招集も発表された。

カナダ戦のなでしこジャパンメンバーは以下となる。

GK

  • 池田咲紀子(浦和レッズレディース)
  • 山下杏也加(日テレ・ベレーザ)
  • 平尾知佳(アルビレックス新潟レディース) → 武仲麗依(INAC神戸)

DF

  • 鮫島彩(INAC神戸) → 栗島朱里(浦和レッズレディース)
  • 熊谷紗希(オリンピック・リヨン)
  • 三宅史織(INAC神戸)
  • 土光真代(日テレ・ベレーザ)
  • 清水梨紗(日テレ・ベレーザ)
  • 宮川麻都(日テレ・ベレーザ)
  • 南萌華(浦和レッズレディース)
  • 高橋はな(浦和レッズレディース)

MF

  • 中島依美(INAC神戸)
  • 松原有沙(ノジマステラ神奈川相模原)
  • 籾木結花(日テレ・ベレーザ)
  • 長谷川唯(日テレ・ベレーザ)
  • 杉田妃和(INAC神戸)
  • 三浦成美(日テレ・ベレーザ)
  • 宮澤ひなた(日テレ・ベレーザ)

FW

  • 菅沢優衣香(浦和レッズレディース)
  • 岩渕真奈(INAC神戸)
  • 田中美南(日テレ・ベレーザ)
  • 小林里歌子(日テレ・ベレーザ)
  • 宝田沙織(セレッソ大阪堺レディース)
  • 遠藤純(日テレ・ベレーザ)
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