アメリカ合衆国オレゴン州ユージーンで現地時間7月15日に開幕した第18回世界陸上競技選手権大会「世界陸上2022オレゴン」は24日、大会最終日を迎えた。早朝に行われた男子35キロ競歩のほか、会場のヘイワード・フィールドでは男子十種競技2日目(110mハードル・円盤投・棒高跳・やり投・1500m)、女子100mハードル準決勝・決勝、男子棒高跳、女子走幅跳、男子5000m、女子800m、4x400mリレーの決勝を実施。女子100mHと男子棒高跳では、世界新記録が生まれている。
■男子マイルリレー、日本は4位
男子4x400mリレー決勝には、日本のほか米国、ジャマイカ、ベルギー、チェコ、ポーランド、トリニダード・トバゴ、フランス、救済措置で出場権を得たボツワナの9チームが出場。日本は予選と同じく、佐藤風雅(那須環境)、川端魁人(中京大クラブ)、ウォルシュ・ジュリアン(富士通)、中島佑気ジョセフ(東洋大学)で挑む。
レースは2分56秒17を記録した米国が圧勝。2位はジャマイカで2分58秒58、僅差の3位はベルギーで2分58秒72だった。日本はメダル争いから少し遅れて4位。メダルは逃したものの、2分59秒51は日本新記録だった。
女子は米国が優勝。2位はジャマイカ、3位はイギリスとなっている。
■女子100mH世界新レースで福部真子が日本新
女子100mH準決勝には、福部真子(日本建設工業)と青木益未(七十七銀行)が出場した。福部が出場した1組では、1着のトビ・アムサン(ナイジェリア)が12秒12で世界記録を更新。福部は8着ながら12秒82で日本記録を更新している。青木は2組で6着。ともに決勝進出はならなかった。
決勝は12秒06(追い風参考記録)で、アムサンが優勝。ブリタニー・アンダーソン(ジャマイカ)が2位、Tokyo2020オリンピック金メダリストのジャスミン・クイン(プエルトリコ)が3位だった。
■男子棒高跳でデュプランティスが世界新
男子棒高跳は、アルマント・デュプランティス(スウェーデン)が1人、6メートルを成功させて優勝。6メートル06で大会記録を更新した後、自身の持つ世界記録(室内)を1センチ上回る6メートル21に挑戦する。1回目は失敗となるも、2回目で成功。従来の屋外記録を5センチ更新する世界新記録を達成した。
女子800mはTokyo2020金のアシング・ムー(米国)、男子5000mはヤコブ・インゲブリクセン(ノルウェー)、女子走幅跳はTokyo2020金のマライカ・ミハンボ(ドイツ)、男子十種競技はケビン・マイヤー(フランス)が制している。
次回の世界陸上は2023年にハンガリー・ブダペストで開催。パリ2024オリンピックをはさみ、2025年は東京で開催される。
■日程と放送予定
※カッコ内は日本時間、種目右は出場予定日本人選手
第10日:7月24日
モーニングセッション
- 06:15(24日 22:15) 男子 35km競歩 決勝:川野将虎、松永大介、野田明宏
- 09:35(25日 01:35) 男子 110mハードル 十種競技
- 10:30(25日 02:30) 男子 円盤投 十種競技A組
- 11:40(25日 03:40) 男子 円盤投 十種競技B組
- 12:15(25日 04:15) 男子 棒高跳 十種競技A組
- 13:15(25日 05:15) 男子 棒高跳 十種競技B組
イブニングセッション
- 17:05(25日 09:05)男子 やり投 十種競技A組
- 17:10(25日 09:10)女子 100mハードル 準決勝:福部真子、青木益未
- 17:25(25日 09:25)男子 棒高跳 決勝
- 17:50(25日 09:50)女子 走幅跳 決勝
- 18:05(25日 10:05)男子 5000m 決勝
- 18:10(25日 10:10)男子 やり投 十種競技B組
- 18:35(25日 10:35)女子 800m 決勝
- 19:00(25日 11:00)女子 100m ハードル 決勝
- 19:20(25日 11:20)男子 1500m 十種競技
- 19:35(25日 11:35)男子 4x400mリレー 決勝:佐藤風雅、川端魁、ウォルシュ・ジュリアン、中島佑気ジョセフ、岩崎立来、河内光起
- 19:50(25日 11:50)女子 4x400mリレー 決勝
放送予定
■オレゴン2022世界陸上日本代表選手
男子
100m
- サニブラウンアブデルハキーム
- 坂井隆一郎(初)
200m
- 上山紘輝(初)
- 小池祐貴
- 飯塚翔太
400m
- 佐藤風雅(初)
- 川端魁人(初)
- ウォルシュジュリアン
5000m
- 遠藤日向(初)
10000m
- 田澤廉(初)
- 伊藤達彦(初)
マラソン
- 鈴木健吾(初)
- 星岳(初)
- 西山雄介(初)
3000m障害物
- 三浦龍司(初)
- 青木涼真(初)
- 山口浩勢(初)
110mハードル
- 泉谷駿介
- 村竹ラシッド(初)
- 石川周平(初)
400mハードル
- 黒川和樹(初)
- 岸本鷹幸
走高跳
- 真野友博(初)
- 赤松諒一(初)
棒高跳
- 山本聖途
走幅跳
- 橋岡優輝
- 山川夏輝(初)
やり投
- ディーン元気(初)
- 小椋健司(初)
4×100mリレー
- サニブラウンアブデルハキーム
- 坂井隆一郎
- 上山紘輝
- 小池祐貴
- 栁田大輝(初)
- 鈴木涼太(初)
4×400mリレー
- 佐藤風雅
- 川端魁人
- ウォルシュジュリアン
- 中島佑気ジョセフ(初)
- 岩崎立来(初)
- 河内光起
20km競歩
- 池田向希
- 高橋英輝
- 住所大翔(初)
- 山西利和
35km競歩
- 川野将虎(初)
- 松永大介
- 野田明宏
女子
800m
- 田中希実
1500m
- 田中希実
- 卜部蘭(初)
5000m
- 田中希実
- 廣中璃梨佳(初)
- 萩谷楓(初)
10000m
- 廣中璃梨佳
- 五島莉乃(初)
- 小林成美(初)
マラソン
- 一山麻緒(初)
- 松田瑞生
- 新谷仁美
3000m障害物
- 山中柚乃(初)
- 吉村玲美
100mハードル
- 福部真子(初)
- 青木益未(初)
走幅跳
- 秦澄美鈴(初)
やり投
- 北口榛花
- 上田百寧(初)
- 武本紗栄(初)
4×100mリレー
- 青木益未
- 君嶋愛梨沙(初)
- 兒玉芽生(初)
- 御家瀬緑(初)
- 青山華依(初)
20km競歩
- 藤井菜々子
- 岡田久美子
35km競歩
- 園田世玲奈(初)
男女混合
4×400mリレー
- 中島佑気ジョセフ
- 岩崎立来
- 河内光起
- 松本奈菜子
- 小林茉由(初)
- 久保山晴菜(初)