アメリカ合衆国オレゴン州ユージーンで現地時間7月15日に開幕した第18回世界陸上競技選手権大会「世界陸上2022オレゴン」は24日、大会最終日を迎えた。男子35キロ競歩は6時15分(日本時間22時15分)にスタートを迎える。
■初代王者はTokyo2020金のマッシモ・スタノ
男子50キロ競歩が廃止となり、代わりに新種目として採用された男子35キロ競歩。初代王者の座を懸けて行われたレースの序盤は、松永大介(富士通)が先頭に躍り出る。2位集団に川野将虎(旭化成)、集団から遅れた位置に野田明宏(自衛隊体育学校)というポジションで中盤を迎える。
松永は21キロ手前で集団に吸収されると、そのままペースダウン。先頭集団が徐々に絞られていく中、残り2キロ付近で今大会男子20キロ競歩3位のペルセウス・カールストロム(スウェーデン)が遅れ、Tokyo2020男子20キロ競歩金メダリスト、マッシモ・スタノ(イタリア)と川野の一騎打ちとなる。
レースは最後、スタノが抜け出して2時間23分14でフィニッシュ。川野は1秒差で2位となった。カールストロムは3位となり、今大会競歩2種目でメダル獲得している。野田は2時間25分29で9位。松永は2時間33分56で26位だった。
川野将虎
「(Tokyo2020の50キロ競歩で獲得できなかった)メダルを獲得できて良かった。(日本勢として男子20キロ競歩に続くメダル獲得)今大会の日本競歩界の結果は、先輩たちのおかげです。多くの方に支えてもらったので、感謝したい。まだまだ未熟な面もあるので慢心せず、次に向けて頑張っていきたい」
野田明宏
「正直、悔しい。後半追い上げる気持ちでいたが、自分の力不足を痛感しました。前回のドーハ2019(男子50キロ競歩)では完走できずにつらい思いをしたが、(今回は)完走できて良かった。今後はコーチやさまざまな方に恩返しがしたい」
松永大介
「前半から単独で行こうと思っていた。優勝かメダル圏内かと思っていたが、力不足だった。応援してくださった方には結果を残せず申し訳ないが、レースに後悔はありません。誇りを持って歩き切れたと思います」
陸上競技
15日 - 24日 7月
陸上競技 | 世界選手権 | オレゴン - アメリカ合衆国
■日程と放送予定
※カッコ内は日本時間、種目右は出場予定日本人選手
第10日:7月24日
モーニングセッション
- 06:15(24日 22:15) 男子 35km競歩 決勝:川野将虎、松永大介、野田明宏
- 09:35(25日 01:35) 男子 110mハードル 十種競技
- 10:30(25日 02:30) 男子 円盤投 十種競技A組
- 11:40(25日 03:40) 男子 円盤投 十種競技B組
- 12:15(25日 04:15) 男子 棒高跳 十種競技A組
- 13:15(25日 05:15) 男子 棒高跳 十種競技B組
イブニングセッション
- 17:05(25日 09:05)男子 やり投 十種競技A組
- 17:10(25日 09:10)女子 100mハードル 準決勝:福部真子、青木益未
- 17:25(25日 09:25)男子 棒高跳 決勝
- 17:50(25日 09:50)女子 走幅跳 決勝
- 18:05(25日 10:05)男子 5000m 決勝
- 18:10(25日 10:10)男子 やり投 十種競技B組
- 18:35(25日 10:35)女子 800m 決勝
- 19:00(25日 11:00)女子 100m ハードル 決勝
- 19:20(25日 11:20)男子 1500m 十種競技
- 19:35(25日 11:35)男子 4x400mリレー 決勝:佐藤風雅、川端魁、ウォルシュ・ジュリアン、中島佑気ジョセフ、岩崎立来、河内光起
- 19:50(25日 11:50)女子 4x400mリレー 決勝
放送予定
■オレゴン2022世界陸上日本代表選手
男子
100m
- サニブラウンアブデルハキーム
- 坂井隆一郎(初)
200m
- 上山紘輝(初)
- 小池祐貴
- 飯塚翔太
400m
- 佐藤風雅(初)
- 川端魁人(初)
- ウォルシュジュリアン
5000m
- 遠藤日向(初)
10000m
- 田澤廉(初)
- 伊藤達彦(初)
マラソン
- 鈴木健吾(初)
- 星岳(初)
- 西山雄介(初)
3000m障害物
- 三浦龍司(初)
- 青木涼真(初)
- 山口浩勢(初)
110mハードル
- 泉谷駿介
- 村竹ラシッド(初)
- 石川周平(初)
400mハードル
- 黒川和樹(初)
- 岸本鷹幸
走高跳
- 真野友博(初)
- 赤松諒一(初)
棒高跳
- 山本聖途
走幅跳
- 橋岡優輝
- 山川夏輝(初)
やり投
- ディーン元気(初)
- 小椋健司(初)
4×100mリレー
- サニブラウンアブデルハキーム
- 坂井隆一郎
- 上山紘輝
- 小池祐貴
- 栁田大輝(初)
- 鈴木涼太(初)
4×400mリレー
- 佐藤風雅
- 川端魁人
- ウォルシュジュリアン
- 中島佑気ジョセフ(初)
- 岩崎立来(初)
- 河内光起
20km競歩
- 池田向希
- 高橋英輝
- 住所大翔(初)
- 山西利和
35km競歩
- 川野将虎(初)
- 松永大介
- 野田明宏
女子
800m
- 田中希実
1500m
- 田中希実
- 卜部蘭(初)
5000m
- 田中希実
- 廣中璃梨佳(初)
- 萩谷楓(初)
10000m
- 廣中璃梨佳
- 五島莉乃(初)
- 小林成美(初)
マラソン
- 一山麻緒(初)
- 松田瑞生
- 新谷仁美
3000m障害物
- 山中柚乃(初)
- 吉村玲美
100mハードル
- 福部真子(初)
- 青木益未(初)
走幅跳
- 秦澄美鈴(初)
やり投
- 北口榛花
- 上田百寧(初)
- 武本紗栄(初)
4×100mリレー
- 青木益未
- 君嶋愛梨沙(初)
- 兒玉芽生(初)
- 御家瀬緑(初)
- 青山華依(初)
20km競歩
- 藤井菜々子
- 岡田久美子
35km競歩
- 園田世玲奈(初)
男女混合
4×400mリレー
- 中島佑気ジョセフ
- 岩崎立来
- 河内光起
- 松本奈菜子
- 小林茉由(初)
- 久保山晴菜(初)