ITTF(国際卓球連盟)国際大会シリーズのWTT(World Table Tennis/ワールドテーブルテニス)コンテンダーのザグレブ大会(クロアチア)、リマ大会(ペルー)は現地時間6月19日、最終日となる本戦4日目(大会7日目)を迎えた。ザグレブ大会では伊藤美誠(スターツ)が女子シングルス、早田ひな(日本生命)と組んだ女子ダブルスで2冠。リマ大会では森さくら/笹尾明日香(日本生命)が女子ダブルスを制した。
■WTTコンテンダー ザグレブ
女子シングルスの決勝は日本人対決となった。ファイナリストはITTF(国際卓球連盟)世界ランキング(WR)6位の伊藤と、同45位の平野美宇(木下グループ)。第1ゲームは伊藤、第2ゲームは平野とお互いに譲らない展開が続いたが、第3ゲーム、第4ゲームは伊藤が連続で奪って、優勝に王手をかけた。第5ゲームでは平野が粘りを見せたが、第6ゲームは伊藤が11-1と寄せ付けず、ゲームカウント4-2で制した。
伊藤は早田との"みまひな"ペアで女子ダブルス決勝にも出場。ドイツのシャン・シャオナ/ザビーネ・ヴィンターと対戦し、3-1で下した。伊藤は今大会で、女子シングルスと合わせて2冠を達成。早田も前日、張本智和(IMG)と組んだ混合ダブルスを制しており、今大会2個目のタイトル獲得となった。
男子ダブルスの宇田幸矢/戸上隼輔(明治大学)は準優勝。決勝でチャン・ウジン/チョ・デソンの韓国ペアと対戦したが、0-3のストレート負けを喫した。男子シングルスはチャイニーズ・タイペイの林昀儒(リン・ユンル)が中華人民共和国の向鵬(シャン・パン)を破って優勝した。
WTTコンテンダー ザグレブ(公式HP)
■WTTコンテンダー リマ
リマ大会では2種目の決勝に日本人が進んだ。女子シングルスでWR99位の長﨑美柚(木下グループ)はWR16位のニナ・ミッテルハム(ドイツ)と対戦。第1、第2ゲームと連続で奪われる展開から食らいつき、フルゲームまで持ち込んだものの、第7ゲームを7-11で落として準優勝となった。女子ダブルスの森/笹尾はチャイニーズ・タイペイのペアと対戦し、ゲームカウント3-1で勝利。リマ大会で日本人唯一となるタイトルを獲得した。
WTTコンテンダー リマ(公式HP)