2021年より新しく始まったITTF(国際卓球連盟)国際大会シリーズのWTT(World Table Tennis/ワールドテーブルテニス)コンテンダーが、ペルーの首都・リマで開催されており、現地時間6月18日に大会5日目を迎えた。女子シングルスでは、日本人で唯一決勝トーナメントに勝ち残っている長﨑美柚が、準々決勝と準決勝で勝利を収め、明日(19日)の決勝進出を決めた。また、女子ダブルスの笹尾明日香/森さくらのペアも準決勝でストレート勝ちを収め、決勝戦に駒を進めている。
長﨑の女子シングルス準々決勝の相手は、前日(17日)に笹尾を倒したプエルトリコ代表の選手。長﨑は第1ゲームを先取したものの、続く第2・第3ゲームを相手に奪われ、逆転される。しかし、長﨑は粘りのプレーで、第4ゲームで同点に追いつき、フルゲームに持ち込む。最終の第5ゲームでは、5ポイント連続奪取するなど、相手を圧倒し、最終的にゲームカウント3−2で準決勝進出を果たす。同じ日に行われた準決勝では、チャイニーズ・タイペイの選手と対戦。3ゲームを先取し、決勝戦進出の王手をかけるも、相手が2ゲームを奪ってそれを阻む。しかし、第6ゲームで連続4ポイントを獲得するなど相手を突き放し、ゲームカウント4−2で決勝戦進出を決めた。
女子ダブルス準決勝では、笹尾/森のペアがBarbora BALAZOVA(スロバキア)/Hana MATELOVA(チェコ)のペアと対戦。3−0(11−6、11−8、11−6)のストレート勝ちで、決勝進出を決めた。
男子シングルス準々決勝には、吉山僚一と、Tokyo 2020男子団体で銅メダルを獲得した丹羽孝希の2名が登場。吉山はドイツの選手を相手に、ストレート負けを喫して、準決勝進出を逃した。一方の丹羽も、スウェーデンの選手を相手に1ゲーム取られては、1ゲーム取り返すという厳しい戦いを強いられ、フルセットの末、最終ゲームを10−12で落としてしまい、ゲームカウント2−3で、準々決勝敗退となった。
このほかに、混合ダブルスの決勝が行われ、ドイツのペア(Dan QIU/Nina MITTELHAM)が優勝している。
大会最終日となる19日には、以下の通り日本人選手の対戦が予定されている。
- 女子ダブルス決勝 : 笹尾明日香/森さくら(15:00)
- 女子シングルス決勝:長﨑美柚(16:20)
※かっこ内は、現地時間の競技開始時刻(日本との時差は、+14時間)