9月30日に中華人民共和国四川省成都市の成都市体育中心で開幕した2022 ITTF(国際卓球連盟)世界卓球選手権成都大会・団体戦(2022 ITTF World Team Championships Finals Presented by China Telecom)は10月9日に大会10日目となる最終日を迎え、男子決勝が行われた。
■中国が10連覇達成
16チームが参加した本大会で、中国代表はラウンド16でインドを、準々決勝(ラウンド8)でスウェーデンを、それぞれ3−0のストレートで破り、順調に勝ち進んできた。
ホームの観衆を前に、中国の決勝進出に黄信号がともったのは、8日に行われた男子準決勝の日本戦だった。第2試合と第4試合に登場した日本のエース・張本智和が、中国代表選手から2勝をあげ、中国はフルセットの展開に持ち込まれてしまう。しかし、最終の第5試合では、王楚欽が日本の戸上隼輔を0−3のストレートで下し、セットカウント3−2で日本との激闘を制して、連覇へ王手をかけた。
そして迎えた大会最終日の決勝。中国の対戦相手は、準決勝のもう一試合で、大韓民国(韓国)を破ったドイツだった。
第1試合の第1ゲームから、両チーム共に一歩も引かない攻防戦が繰り広げられるも、中国は絶対王者として、またホスト国のプライドも携え、確実にゲームを奪っていく。最終的に、セットカウント3−0のストレートでドイツを下し、女子の優勝に続いて、男子でも中国は世界の頂点に立った。
また、今回の優勝により、男子中国代表は、世界選手権団体戦の連覇の数を9から10へと二桁台に伸ばすという金字塔を打ち立てた。
なお、本大会では3位決定戦は行われないことから、日本と韓国がそれぞれ銅メダルを獲得している。
男子の表彰台成績は以下の通り。
- 中華人民共和国
- ドイツ
- 日本、大韓民国
公式サイト:2022 ITTF World Team Championships Finals(WTT)
■世界卓球2022団体戦の放送予定
9月30日(金)19時30分~ グループステージ第1戦
10月2日(日)18時30分~ グループステージ第2戦
10月3日(月)20時00分~ グループステージ第3戦
10月4日(火)20時00分~ グループステージ第4戦
10月5日(水)20時30分~ 決勝トーナメント
10月6日(木)20時30分~ 決勝トーナメント
※10月7日(金)以降は日本代表の試合スケジュールに合わせて放送予定。
■世界卓球2022、日本の試合日程
男子(グループ3)
第1戦 vs.イラン代表
第2戦 vs.ルーマニア代表
第3戦 vs.中国香港代表
第4戦 vs.ハンガリー代表
女子(グループ2)
第1戦 vs.スロバキア代表
第2戦 vs.ポーランド代表
第3戦 vs.ハンガリー代表
第4戦 vs.ウズベキスタン代表
男子グループステージ組み合わせ
- 中華人民共和国/スロベニア/アメリカ/プエルトリコ/タイ
- ドイツ/フランス/インド/カザフスタン/ウズベキスタン
- 日本/中国香港/ルーマニア/イラン/ハンガリー
- 大韓民国/エジプト/チェコ/カナダ/サウジアラビア
- スウェーデン/イングランド/オーストラリア/ポーランド
- ブラジル/ポルトガル/デンマーク/スロバキア
- チャイニーズタイペイ/クロアチア/ベルギー/シンガポール
女子グループステージ組み合わせ
- 中華人民共和国/アメリカ/プエルトリコ/カナダ/マレーシア
- 日本/ハンガリー/ポーランド/スロバキア/ウズベキスタン
- 中国香港/ブラジル/フランス/イタリア/南アフリカ
- 大韓民国/シンガポール/タイ/ルクセンブルク/イラン
- ドイツ/エジプト/インド/チェコ
- ルーマニア/チャイニーズタイペイ/スウェーデン/ポルトガル
※各グループ2位までと3位の上位チーム、合計16チームが10月5日からの決勝トーナメントに進出する。
※世界ランクはITTF(国際卓球連盟)シングルス世界ランキング第38週(9月21日更新)を参照