国際卓球連盟(ITTF)は11月22日、毎週火曜日に更新する卓球の世界ランキング(ITTF Table Tennis World Ranking)の最新版(2022年第47週)を発表した。先週末(11月19日)にタイの首都・バンコクにて閉幕した「ITTF - ATTU アジアカップ2022」において、男子シングルスで33年ぶりに日本勢優勝を成し遂げた、Tokyo2020男子団体銅メダリストの張本智和が、順位を2つあげて2位に浮上し、自身最高位の記録を打ち立てるだけでなく、現行ランキングシステムでの日本男子歴代最高順位も更新した。
「とても長かった」2位
今回のランキング発表を受け、卓球の国際大会を運営するWTT(World Table Tennis)は、弱冠19歳で世界ランキングの首位まであと1歩という位置まで上り詰めた張本の快挙を称える投稿を掲載した。また、張本本人も、自身のインスタグラム投稿にて、これまで積み重ねてきた苦労と歴史的な快挙達成の喜びを、自身の言葉で綴っている。
「ついに世界ランキング2位になりました!
自己最高位、そして日本男子最高位!
初めて3位になった日から約4年、ここまでとても長かったです。
とても偉大な2人の間に入れて本当に感慨深いです。
1位とはまだまだ差がありますが、念願の世界ランキング1位を目指してもっと頑張ります!」
- 張本智和・公式インスタグラム投稿(2022年11月22日)より
なお、Tokyo2020男子シングルスで銀メダル、男子団体で金メダルを獲得している樊振東(中華人民共和国)が最新の世界ランキングでも1位をキープしている。また、ロンドン2012から3大会連続でオリンピックに出場し、合計5個の金メダルを獲得している馬龍(中国)は、順位を1つ下げて3位となった。
ITTF卓球世界ランキング(2022年第47週)の上位3名と累計ポイントは、以下の通り。
- 樊振東(中華人民共和国)7,770pt
- 張本智和 4,550pt
- 馬龍(中華人民共和国) 4,400pt
このほか、張本ともに先述のアジアカップ男子シングルスで4位となった宇田幸矢は、今回発表の世界ランキングで順位を3つあげて23位(1,148pt)へと上昇し、張本に次いで日本勢2位につけている。
また、女子シングルスの世界ランキングでは大きな変動はなく、同アジアカップで準優勝を収めた伊藤美誠がランキング5位(3,415pt)、アジアカップ4位となった早田ひながランキング6位(3,005pt)と維持している。なお、女子の世界ランキングは、Tokyo2020で金と銀の2つのメダルを獲得している孫頴莎(中華人民共和国)が、累計ポイント8,270ptでトップに立っている。