ワールドアクアティクス(世界水泳連盟)世界水泳選手権2023福岡大会は7月27日、競泳の5種目で決勝を行った。女子200mバタフライでは三井愛梨が5位、男子200m個人メドレーでは瀬戸大也が6位入賞を果たした。
■初出場の19歳が堂々の入賞
世界水泳初出場の19歳が確かな足跡を残した。三井は「後半が持ち味」と自認しているが、「こういう機会なので、前半から攻めた」と思い切ったレース展開を繰り広げた。結果は2分07秒15で5位。優勝したサマー・マッキントッシュ(カナダ)には3秒09の差をつけられた。
悔しさがあるとしつつ、「楽しいレースができました」と前向きに課題を捉える。「前半150mまで普段よりも攻めていった分、ラスト50mが課題だとわかりました」。次に見据えるのは約1年後に迫ったパリ2024だ。
「実際に3本泳いでみて、ベストタイムで見ればメダルに届く位置にいることが確認できました。パリにこの経験をつなげていけたらと思います」
世界の舞台で得た課題と収穫を胸に、さらなる成長曲線を描いていく。
■瀬戸大也、2個目のメダルはならず
400mで銅メダルを獲得した瀬戸、20歳の小方颯が男子200m個人メドレー決勝に挑んだ。瀬戸は1分56秒70で6位、小方は1分57秒82で8位。レオン・マルシャン(フランス)が1分54秒82で制し、400mとの2冠を達成した。
マルシャンとの差を問われた瀬戸は「果てしないですよ」と吐露。それでも「果てしないですけど、最高の練習をして、一発に懸けて勝負していきたい相手だと思いました」と続け、さらなる練習を重ねていくと語った。
小方は目標としていた56秒台に届かず、「全然思い通りにいかなかった」と唇を噛んだ。その要因を「予選、準決勝、決勝と3本を戦う練習や自信、体力が自分には身についていなかったと痛感しています」と分析。「(3本のレースは)自分にとって初めての経験だったので、大きな価値がある」とし、今後に活かしていくと語った。
■渡辺一平が200m平泳ぎ決勝へ
男子200m平泳ぎ準決勝では渡辺一平が2分09秒50で全体8位。決勝進出を決めた。佐藤翔馬は2分10秒72の14位で敗退となった。
男子200m背泳ぎの栁川大樹も決勝進出。1分57秒23の準決勝全体7位でファイナルへの切符をつかんだ。1分58秒10の竹原秀一は14位だった。
女子200m平泳ぎの今井月は決勝進出ラインにわずか0秒52届かず、9位で準決勝敗退。女子100m自由形で準決勝に挑んだ池江璃花子は全体15位の54秒86で敗退となった。
女子400×200mフリーリレーでは世界新記録が誕生。オーストラリアが7分37秒50で優勝した。
福岡2023競泳日本代表のすべての成績は、以下より確認できる。また、Olympics.comでは競泳の準決勝ならびに決勝のスケジュール時間帯(7月23日から30日まで、毎日20時ごろ開始)に、ライブブログ形式で結果を速報する予定だ。