【サッカー】W杯ベスト8進出を逃した日本代表・三笘薫「思いっきり蹴った結果」

日本代表・SAMURAI BLUEは、現地時間12月5日に「FIFAワールドカップカタール2022」決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)でクロアチア代表と対戦した。延長戦にもつれ込む激闘となるも、PK戦で前回準優勝チームの壁に阻まれ、初のベスト8進出は叶わなかった。試合後、PK戦2番手を務めた三笘薫がインタビューに応じた。

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
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(Richard Heathcote/Getty Images)

FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップカタール2022は現地時間12月5日、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が行われ、日本代表は前回大会準優勝のクロアチア代表と対戦。1−1の同点のまま後半アディショナルタイムを終え、延長戦に突入する。しかし、両チームともスコアをあげられずに、決着はPK戦へともつれ込む。そのPK戦で日本は1-3でクロアチアに敗れ、ベスト8進出という新しい景色への到達は、またしてもお預けとなった。

試合終了後、PK戦で2番手に出場した三笘薫が涙ながらにインタビューに応じた。

「思いっきり蹴った結果」

PK戦への出場について、三笘は自ら名乗り出たことを明かした。

「(チームを)勝たせたいと思って。前日も決めましたし、いいフィーリングだと思って、蹴りました」
「自分の役割は全うしようと思いましたけど、悔しさしか残らないですし、いろんな人が、スタッフも、ベテランの選手だったり、監督含め思いがあったなかで、自分が蹴るべきだったのかなって思います」

しかし、狙いを定めたボールの軌道は、相手ゴールキーパーに読まれてしまった。

「PKを蹴った責任はあるんで、迷惑をかけたなと思います」
「(間合いについて)もう見てないですね。思いっきり蹴った結果です」

また、試合後半からの途中出場について、グループリーグ以上に決勝トーナメントの難しさを振り返った。

「やっぱり試合に入るのが難しくて。徐々に徐々に入りましたけど、チャンスのところで行き切れなかったところは悔いが残りますし、そういう実力なんだなって感じているんで。仕方ないと思います、自分の実力なんで」
「自分のミスも多かったですし、相手が2人来ていても行き切らないといけないですし、1対1のところもありましたし、そこで行けなかったのは、いろいろ(反省点が)あります」
「シュートも簡単にセーブされるところだったんで、もっと精度を上げないとなって思います」
「(ベスト8という)壁は大きいなっていうのは、僕が言えないですけど、試合を通して中に入っても強いなって感じましたし、自分たちがそう思われるような戦い方をしていかなきゃいけないっていうのは、この大会を通して感じています」

「4年間、もう一回」

SAMURAI BLUEは "新しい景色”となるベスト8進出を目標に今大会へ臨んだが、またしてもそれを実現することはできなかった。

ベスト16敗退が決まった直後でありながら、三笘はもう未来を見つめていた。

「(将来の日本代表入りについて)それはもう思っていますし、その気持ちがないと…そういう存在にならないといけないと思います」

今大会の結果について「僕よりも強い気持ちをもっている人に対しての申し訳なさ」から、三笘は涙をこぼすも、最後は力強いコメントで締め括った。

「チームを勝たせる存在、代表でもそういう存在にならないといけないと思いますし、ワールドカップで活躍できる選手がいい選手だと思います。(いい選手とは)ベスト8に導ける選手だと思うんで、それを4年間、もう一回目指そうと思っています」
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