国際スキー・スノーボード連盟(FIS)が主催する2023/2024シーズンにおけるスノーボード・ハーフパイプのワールドカップ第4戦が、アメリカ合衆国カリフォルニア州マンモスマウンテンにおいて現地時間1月30日から2月3日までの5日間にわたって行われた。
戸塚が今季初勝利!日の丸が表彰台独占
1月30日に行われた男子の予選では、日本代表4名を含む35名がエントリー。約半数に分けられた2ヒート(グループ)両方で、日本代表も2名ずつにアサインされて出場した。各ヒートより上位8名、合計16名が本戦に進出できるフォーマットで行われた中、ヒート1では北京2022日本代表を務めた平野流佳が1位、戸塚優斗が2位に、またヒート2では同じく北京2022代表の平野海祝が1位、重野秀一郎が2位となって、両ヒートでTEAM JAPANが上位を独占する活躍を見せて、大会最終日のファイナル進出を決めた。
そのワールドカップ本戦(2月3日)では、1回目のランで戸塚が唯一90点台を超えるスコア(92.25)をマークし、暫定トップに立つ。最終の2本目のランでは、平野流佳がメイクしてハイスコア(91.75)を記録するも、戸塚にわずかに及ばず2位となった。戸塚は2本目のランで、この日のベストスコアとなる94.75をマークして、自身のスコアを更新。これにより、戸塚が首位を守り抜いての完全優勝を決めた。戸塚にとっては、これがワールドカップ今季初勝利で、3シーズンぶりに国際大会の表彰台の中央に立った。また、平野海祝が2本目のランで89.25をマークして3位に入り、日本代表3名で表彰台を独占した。重野は、スコア77.00で6位だった。
小野、今季2勝目!冨田せなとワンツー
23名がエントリーした女子の予選(30日)では、上位10名が本戦に進出できる競技フォーマットで行われ、北京2022日本代表の小野光希が1位、スノーボード女子ハーフパイプで日本代表初のオリンピック銅メダリストに輝く冨田せなが6位、その妹である冨田るきが9位に入って、出場したオリンピックアスリート3名そろってファイナル進出を決めた。
男子と同日に行われた女子のワールドカップ本戦では、予選首位通過の小野が1本目のランで唯一90点越えのハイスコア(93.00)をマークして暫定首位に立つ。2本目のランでも、スコア90点を越える選手が現れなかったことから、この時点で、最終滑走者である小野の2回目のランを待たずして、小野の優勝が決まった。ウィニングランとなった2回目のランで、小野は自身のスコアを更新する95.50を記録して会場を沸かす。スイス・ラークスで行われた前戦のワールドカップ(1月20日)に続いて2連勝した小野は、今季ワールドカップ2勝目をあげた。また、1回目のランで88.50を記録した冨田せなが2位に入り、日本代表がワンツーフィニッシュを飾った。冨田るきは、スコア64.25で7位だった。
スノーボード・ハーフパイプ ワールドカップ マンモスマウンテン(アメリカ合衆国)2024女子の表彰台成績ならびに日本人成績は、以下の通り(外国人選手はFISの表記に準ずる)。
なお、今大会ではスノーボードとフリースタイルスキー2競技のスロープスタイルのワールドカップの開催も予定されていたが、強風と吹雪による悪天候の影響で中止となっている。
次戦のスノーボード・ワールドカップは、2月10日から11日までカナダ・カルガリーにて開催される予定で、今大会と同様、男女のハーフパイプとスロープスタイルの2種目が実施される。