日本代表とオールブラックスの定期戦を開催へ…NZラグビー協会と覚書を締結、7人制での対戦も

日本ラグビーフットボール協会は5月10日、ニュージーランドラグビー協会と両協会の連携を深める覚書を締結したと発表。男子15人制で両国代表による定期的な対戦を予定しているほか、男女7人制でも対戦機会の創出を検討しているという。

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
Japan v New Zealand All Blacks
(2022 Getty Images)

日本ラグビーフットボール協会(JRFU)は5月10日、ニュージーランドラグビー協会(NZR)と、両協会の連携を深め、アジア太平洋地域全体のラグビー競技を発展させるための覚書を締結したと発表した。

今回の覚書締結により、両国の15人制男子代表チームによる定期的な試合の開催などが見込まれている。具体的には、2024年から2027年までの間、日本での定期的な対戦を予定。日本代表およびJAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)とニュージーランド代表・オールブラックスの対戦だけにとどまらず、マオリ系の選手で構成されるマオリ・オールブラックス、代表チームに準じるAll Blacks XV(オールブラックス・フィフティーン)との対戦も予定されているという。

また、オリンピック競技でもある7人制ラグビーの強化についても言及。ブラックファーンズ・セブンズ(女子セブンズニュージーランド代表)とオールブラックス・セブンズ(男子セブンズニュージーランド代表)が、「既存の大会期間外にセブンズ日本代表と対戦する機会の創出を、互いに検討」すると発表されている。

そのほかにも、ニュージーランドを拠点とするスーパーラグビーのチームが、ジャパンラグビー リーグワンのチームと対戦する機会、女子ラグビーの日本トップ選手がニュージーランドでプレーする機会の創出が検討されるとした。

日本ラグビー界全体の底上げが期待される今回の覚書締結について、NZRのマーク・ロビンソンCEOとJRFU専務理事の岩渕健輔氏がコメントは発表。ロビンソン氏は「長期的には、男子と女子の大会がどのように連携できるかも検討する予定」とさらなる発展の可能性に触れ、岩渕氏は「ニュージーランドラグビーの伝統などを受け入れたい」とコメントしている。

マーク・ロビンソン氏

「日本ラグビーとニュージーランドラグビーは、フィールドの内外で協力し合い、お互いを尊重し、ラグビーへの愛とラグビーの価値を共有するという、長きに渡る強い歴史を持っており、このたびの覚書締結を嬉しく思います。

この覚書は、我々の代表チーム、コマーシャルパートナー、その他のプロチームや各大会が、より密に協力する機会を提供するものです。また長期的には、男子と女子の大会がどのように連携できるかも検討する予定です」

岩渕健輔氏

「ニュージーランドラグビーの伝統および、各チームや大会のインテグリティを尊重する共通の姿勢を受け入れたく存じます。私たちは、ラグビーを愛し、チームワーク、ハードワーク、誠実さやインテグリティなど、ラグビーがフィールドの内外で象徴する価値観を共有しています。

当協会とニュージーランドラグビー協会(NZR)は、今後より密に協力することで、日本とニュージーランドで行われる大会または日本とニュージーランドのチームが参加する既存の大会の伝統、競争力や商業的な活動を維持し、尊重することの重要性を認識しております」

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