7人制ラグビーとは?
7人制ラグビーは、ラグビーユニオンの7人制のフォーマットで、15人制のフォーマットもある。
7人制ラグビーはいつ、どこで、誰が考案した?
ラグビーユニオンは、1823年のサッカーの試合中に、ウィリアム・ウェッブ・エリスというイギリスのラグビースクールの生徒がボールを手に取り、ゴールラインを越えて走ったときに発明されたという逸話がある。
1845年から1848年にかけて、ラグビースクールの生徒とイギリスのケンブリッジ大学の学生が15人制ラグビーユニオンのルールを文書化し、成文化した。一方、7人制ラグビーは1883年にスコットランドのメルローズで、ネッド・ヘイグとデイヴィッド・サンダーソンの2人の肉屋が資金集めのイベントとして考案した。
7人制ラグビーのルールは?
7人制ラグビーは、15人制と同じフルサイズのピッチで行われるが、チームはフォワード3名とバックス4名の計7名で構成される。
イエローカードを受けた選手は2分間ピッチを離れなければならず、レッドカードを受けた選手はそれ以上ゲームに参加できない。
ボールは手から前方に渡すことはできず、キックが認められている。
試合終了時に最も得点の多いチームが勝利となる。トライには5点、コンバージョンには2点、ペナルティには3点、ドロップゴールには3点が与えられる。
7人制ラグビーの試合は何分?
7人制ラグビーの試合時間は14分で、7分ずつの2ハーフで構成されている。
世界最強の7人制ラグビーチームは?
女子では、オーストラリアとニュージーランドが最も強いとされる2チーム。
両チームともオリンピックで金メダルを獲得しており、これまでに開催された4回のラグビーワールドカップセブンズのうち、2回ずつ金メダルを獲得している。また、ワールドシリーズのタイトルを獲得しているのもこの2カ国だけで、3回優勝のオーストラリアに対して、ニュージーランドは6回とリードしている。
フィジーは、男子の王者として現在までに両大会で優勝している。
フィジーと南アフリカは、ワールドラグビーセブンズシリーズで最も安定した勝利を収めている国として称されている。
7人制ラグビーとオリンピック
ラグビーユニオンは、パリ1900、ロンドン1908、アントワープ1920、1924年パリ大会の4大会で15人制がオリンピックで採用された。
2009年10月にコペンハーゲンで開催された第121回総会で、IOC委員は、リオ2016のオリンピックプログラムに7人制ラグビーを再導入することに賛成した。女子はオーストラリアが優勝し、男子はフィジーが太平洋の島国として初のオリンピック金メダルを獲得した。
その後、フィジーは東京2020で男子のタイトルを防衛し、ニュージーランドの女子は初の7人制ラグビーのオリンピック金メダルを獲得した。
7人制ラグビーの注目選手
女子では、オーストラリア代表のリオ2016オリンピック金メダル、2022年セブンズラグビーワールドカップ優勝に貢献し、ワールドラグビーセブンズ年間最優秀選手のタイトルを2度(2016年と2022年)受賞したシャーロット・キャスリックが史上最高の選手の一人と言われている。
その他、東京2020で金メダルを獲得し、ワールドラグビーセブンズシリーズで歴代最多トライを記録したニュージーランドのポーシャ・ウッドマン=ウィクリフ、同2位のマイケル・ブライドも2017年と2018年に年間最優秀選手賞を受賞している。
男子では、ワールドシリーズの歴代トライ数ランキングで3位、2017年と2018年に世界最優秀選手に輝いたアメリカのペリー・ベイカーに注目だ。
フィジーの2度のオリンピック金メダリストで、2019年の年間最優秀選手ジェリー・トゥワイは、このスポーツで最も優れたプレーメーカーの一人であり続け、アルゼンチンのユースオリンピックブエノスアイレス2018での金メダリストで、2021年の世界年間最優秀選手に輝いたマルコス・モネタも無類のフィニッシャーだ。