大谷翔平「最高以外の言葉がない」…ドジャース優勝に選手、監督が喜び爆発|MLBワールドシリーズ

大谷翔平が所属するロサンゼルス・ドジャースはニューヨーク・ヤンキースを下し、ワールドチャンピオンに輝いた。

1 執筆者 WATANABE Fumishige/渡辺 文重
大谷翔平
(Getty Images)

北米プロ野球・MLBにわたって7年目。自身初となるポストシーズン進出を果たした大谷翔平は、ロサンゼルス・ドジャース加入1年目でワールドチャンピオンの一員となった。

大谷翔平「最高以外の言葉がない」

ヤンキー・スタジアム(アメリカ合衆国ニューヨーク州)で行われたワールドシリーズ第5戦は、ニューヨーク・ヤンキースの2009年WS優勝に貢献した松井秀喜氏が始球式に登場。ドジャースの先頭打者、大谷翔平の打席から試合開始となった。レギュラーシーズンでは本塁打と打点の2冠に輝いた大谷だが、この日は無安打。WSを通じて19打数2安打、盗塁も打点もゼロだったが、左肩を亜脱臼しながらも出場を続け、チームを勇気づける。そして優勝の瞬間もいち早くベンチから飛び出し、歓喜の輪に加わった。

多くの報道陣に囲まれる中、大谷は試合後のフラッシュインタビューで「もう本当に、ただただうれしい。新しいチームに来て最高の終わり方ができて、最高の1年だった」とコメント。そして「本当にまとまった素晴らしいチーム」と、同僚たちをたたえる。またロッカールームに戻って行われたシャンパンファイトでは「日本から来てもらうなど、声援が力になった」とファンへの感謝も伝えた。

「最高以外の言葉がない」

大谷は何度も「最高」という言葉を使い、この1年を振り返った。

山本由伸「全員で勝ち取った勝利」

「(大谷は)本当にプレー中もそうですし、普段の時も心強い存在でした」

そう語るのは、MLB1年目でワールドチャンピオンとなった山本由伸だ。インタビューで「本当に最高」と喜びを口にする山本は「誰かが欠けていたら勝てなかった試合もたくさんあった。全員で勝ち取った勝利」と、チーム全体での勝利を強調した。

1年を振り返り「あっという間のような、長かったような。気づいたら終わっていた」とコメント。そして日本のファンに向けて「応援していただき、ありがとうございました。最高な結果で終われて僕自身もすごくうれしく思います。また頑張ります」と、今後の活躍を誓った。

2024年のWSでMVPに輝いたのは、フレディ・フリーマンだ。1点ビハインドで迎えた第1戦10回裏、起死回生のサヨナラ満塁本塁打でチームを勝利に導くと、第2戦、第3戦、第4戦でも本塁打。第5戦も2打点を挙げて、WS合計12打点。これは1960年のボビー・リチャードソン(ヤンキース)に並ぶ最多記録となった。しかし、フリーマンは謙虚だ。

「私が欲しかったのはMVPのトロフィーよりも優勝のトロフィー。(12打点も)チームメイトが出塁してくれた結果だ。タイミングが良かっただけ」

またチームを優勝に導いたデーブ・ロバーツ監督はインタビューで「みんな、パレードするぞ!」と喜びを爆発させる。ロバーツ監督率いるドジャースは2020年にも優勝しているが、この時は新型コロナウイルス蔓延の影響で、パレードも祝賀会も行われなかった。

「本当に信じられません。素晴らしいシーズンでした。逆境も批判も多くありましたが、この場にいない多くの人たちからもサポートを受けました。この結果がワールドチャンピオンです」

ロバーツ監督も、フロントを含めたドジャース全体での優勝だと強調した。

もっと見る