IJF(国際柔道連盟)ワールド柔道ツアーのひとつである「2023年グランドスラム・テルアビブ」が、日本と7時間の時差があるイスラエルにて2月16日から18日までの3日間にわたって開催される。
柔道のグランドスラムは、オリンピック、世界選手権、マスターズに次ぐ上位カテゴリーに位置付けられる国際大会であり、開幕まで1年半と迫るパリ2024の出場権に関わるオリンピックランキングのポイントが獲得できる大会でもある。
このグランドスラム・テルアビブには、56の国と地域より、男子224名、女子176名、総勢400名(2023年2月15日時点)の柔道家がエントリーしており、2022年12月に開催されたグランドスラム・東京を制し、5月にカタール・ドーハで開幕する世界柔道選手権2023の日本代表にも選出されている男子90kg級の増山香補、Tokyo2020女子57kg級での銅メダルと、混合団体戦での銀メダルを獲得している芳田司をはじめ、78kg級の梅木真美、63kg級の渡邉聖子、52kg級の大森生純、計5名のTEAM JAPANが出場する。
ここでは、グランドスラム・テルアビブの競技スケジュールを日本時間で案内し、さらに熾烈なパリオリンピックランキングの上位争いが注目される2023年柔道国際大会の開催予定も併せて紹介しよう。
■競技スケジュール(日本時間)
※日本と現地の時差は −7時間
※2023年2月15日時点の情報
※最終エントリー数の確定後、予選の開始時刻が発表される予定
■放送予定
未定
※2023年2月15日時点の情報
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■2023年 柔道国際大会スケジュール
パリ2024の開幕まで1年半と迫っているが、柔道家たちにとってオリンピック出場枠をかけた争いは、とうに始まっている。
というのも、パリ2024柔道の出場枠は、予選期間に開催される国際大会で獲得したポイントで序列を決めるランキングが重要であり、男女それぞれ7階級において、上位17名の選手が属するNOC(国内オリンピック委員会)へオリンピック行きのチケット合計238枚が発行されるからだ。
予選期間は、2022年6月24日より始まっており、最終日となる2024年6月23日までの2年間にわたって開かれる世界選手権や、今回のテルアビブ2023といったグランドスラムでの成績が、極めて重要になる。
全日本柔道連盟は、高いポイント獲得が期待できるカタール・ドーハでの世界柔道2023(5月7日開幕)に派遣する代表選手を発表(2022年12月25日付)しており、国内の代表選考レースはすでに熱を帯びた状態だ。
ポイント最終日まで、残り16ヶ月。興味深いことに、予選期間の前半12ヶ月と後半12ヶ月では、ポイントの加算率が大きく異なるため、締切間際のどんでん返しも十分に起こりうるのだ。
興奮が抑えられない柔道の国際大会について、現時点でIJFより発表されている2023年の主要大会スケジュールを、一覧にして以下に紹介しよう。
※2023年2月15日時点の情報
■グランドスラム・テルアビブ2023 日本代表選手
※2023年2月9日付 全日本柔道連盟 発表