女子の柔道日本一を決定するトーナメントで、体重制限のない無差別級のみで行われる「第38回皇后盃全日本女子柔道選手権大会」が4月23日、横浜武道館(神奈川県横浜市)にて開催された。
大会公式サイト:第38回皇后盃全日本女子柔道選手権大会
まさに女子柔道家の日本一決定戦と位置付けられている今大会には、前年大会や世界選手権で優勝したアスリートなどによる推薦選手と、国内10のブロックから選出された地区選出選手を合わせて、総勢35名が出場した。
リオ2016女子76kg級日本代表を務め、東京地区から選出された梅木真美(ALSOK)は1回戦(ラウンド1)から準決勝までの5試合を勝ち上がり、決勝へと進出。その決勝では、同じ東京地区からの選出選手で78kg超級の児玉ひかる(SBC湘南美容クリニック)と激突する。児玉から先に有効を奪われたものの、世界柔道選手権2015(カザフスタン・アスタナ)で世界一を経験している梅木は、冷静にタイミングを窺いながら立ち技で崩し、得意とする寝技の横四方固めで抑え込み、一本勝ちで優勝を決めた。梅木にとっては、これが無差別級の選手権で初のタイトルであり、かつ最重量級でない選手の優勝は2021年大会の田中志歩(70kg級)の優勝以来、2年ぶりの快挙となる。
梅木「世界でも戦っていきたい」
デイリースポーツによると、梅木は決勝後のインタビューで自身の初優勝について「女子柔道の日本一を決める大会なので、優勝したい気持ちはずっとあった。今回優勝できてうれしい」と、喜びを爆発させた。また、開幕まで500日を切っているパリ2024を見据えている梅木は、「世界でも戦っていきたい」と今後の目標も語っており、大きな弾みをつけて2度目のオリンピック出場に向かって直走る。