井上尚弥がバンタム級4団体の王座を返上、スーパーバンタム級へ転向

プロボクシング世界バンタム級4団体統一王者の井上尚弥が4団体の王座を返上し、スーパーバンタム級へ転向することを発表した。

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
Naoya Inoue
(2021 Getty Images)

プロボクシング世界バンタム級4団体統一王者の井上尚弥は1月13日に神奈川横浜市内のホテルで会見を行い、4団体の王座を返上し、スーパーバンタム級へ転向することを発表した。

井上は2022年12月13日に行われた4団体統一戦でWBO王者のポール・バトラー(イギリス)を撃破。アジア人で初、史上9人目となる4団体統一を達成した。なお、バンタム級での4団体統一は世界初の快挙だった。

会見に出席した井上は「2023年は一つ階級を上げて、スーパーバンタム級に挑戦していきたいと思っています。バンタム級ではやり残したことはなく、戦いたい相手もいない。そういう現状でスーパーバンタム級への挑戦を決意しました」と自身の決意を語った。続けて「ここから先が本当の戦いになっていくと思うので、自分自身、非常にわくわくしながら今年に挑んでいけると思っています」と心境を明かした。

スーパーバンタム級はバンタム級より1.8キロ重い階級となる。現在はムラドジャン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)がWBA(世界ボクシング協会)とIBF(国際ボクシング連盟)の、スティーブン・フルトン(アメリカ合衆国)がWBC(世界ボクシング評議会)とWBO(世界ボクシング機構)のチャンピオンの座についている。

井上は神奈川県座間市出身の29歳。通算成績は24戦24勝(21KO)で、その圧倒的な強さから「モンスター」の愛称で呼ばれている。元WBCライトフライ級王者、元WBOスーパーフライ級王者でもあり、スーパーバンタム級は自身4つ目の階級となる。

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