オリンピック金メダリストの**ライ・ベンジャミン、マイケル・ノーマン、リンナ・アービー**らが再び東京に降り立ち、5月8日に開催されたセイコーゴールデングランプリ陸上(コンチネンタルツアーのゴールド大会)で見事な走りを見せた。
東京2020オリンピックで金メダル2つを獲得したベンジャミンは男子400mハードルで優勝し、ノーマンは男子400mで快勝。女子100mハードルでは**ケンドラ・ハリソンが快勝し、世界王者のクリスチャン・コールマン**が自身約3年ぶりとなった男子100mレースで優勝した。
オリンピックスターの活躍
9カ月前に行われた東京2020の4×400mリレーでチームUSAの金メダルに貢献し、400mハードルで**カールステン・ワーホルム**(ノルウェー)の世界記録に次ぐ歴代2位の46秒17を記録し、銀メダルを獲得したベンジャミンにとって完璧なシーズンスタートとなった。
オリンピック以来となった今回の400mハードルで、ベンジャミンは2位の**黒川和樹(49秒08)、3位のチャイニーズ・タイペイのチェン・ジェ**(49秒39)を抑え、48秒60で快勝した。
ベンジャミンと同様、東京オリンピックで4×400mリレーのメンバーだったノーマンは、4月16日のUSATFゴールデンゲームズの男子200mで**フレッド・カーリーに次ぐ2位でシーズンをスタートしたものの、今大会の男子400mでは44秒62で優勝。2位は佐藤風雅、3位は川端魁人**で、それぞれ45秒40、45秒73の記録となった。
東京オリンピック以来、初めての400mレースとなったノーマンは、「正直言って、本当にがっかりしている。自分が望んでいたものではなかった。レース運びを振り返り、どこを改善すべきかを考えたい」とコメントした。
アービーも東京2020のリレー種目で勝利を収めた選手のひとり。今大会では女子200mに出場し、23秒09で勝利を飾った。
世界記録保持者で東京2020銀メダリストのハリソンは、女子100mハードルのレースを終始リードし、12秒76で優勝。「1つ目のハードルにぶつかってしまったのは予定外だったのですが、ここに来て勝てたのは嬉しい」とレースを振り返った。
2位となったのは福部真子で13秒05。2022年世界室内選手権銅メダリストの**ガブリエル・カニンガム(アメリカ合衆国)が福部に続いた。東京オリンピックの同種目で銅メダルを獲得したメーガン・タッパー**(ジャマイカ)は13秒30で5位だった。
コールマンが100mに復帰
ドーピングルールに違反したことで資格停止処分を受け、東京2020に出場できなかったアメリカのクリスチャン・コールマンは、2019年のドーハ世界選手権で優勝して以来初めてとなる男子100mレースに出場。10秒01のタイムを刻み圧勝した。2位は**小池祐貴(10秒22)、3位はオーストラリアのロアン・ブラウニング**(10秒23)。
女子やり投げでは、世界王者でオリンピック銀メダリストの**ケルシーリー・ロバーツ(オーストラリア)が61mを投げて3位。東京大会では12位だった北口榛花**が63.93mをマークして優勝した。
一方、男子やり投げでは、ロンドン2012オリンピックの決勝に進出した**ディーン元気**が82.18mで見事優勝した。