FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップ(W杯)カタール2022は、11月29日にグループBの第3節を実施した。イングランド代表とアメリカ代表が決勝トーナメント進出。イラン代表とウェールズ代表は、グループステージで姿を消すこととなった。ここではグループBの戦いを振り返る。
■回顧
このグループの本命と目されていたイングランドが、初戦でイランを6‐2で破り好スタートを切ったグループB。優勝候補がいきなりその破壊力を見せつけた格好だが、2戦目のアメリカ戦ではスコアレスドローに終わった。それでもグループステージ突破をほぼ手中に収めて迎えたウェールズとの「英国対決」では、再びチームとして質の高さを見せ3‐0で快勝。終わってみれば危なげない首位通過となった。イングランドはマーカス・ラッシュフォードやフィル・フォーデン、ラヒーム・スターリングら厚い選手層を誇る攻撃陣が好調だ。エースのハリー・ケインにまだゴールが生まれていないが、チャンスメイクで貢献。2度目のW杯優勝へ、期待は高まっている。
アメリカも無敗で決勝トーナメント進出を決めた。突破へ実質の直接対決となった第3節のイラン戦では、素早いトランジションからチャンスを演出。勝利が絶対条件の大一番を1-0で制し、勝負強さを発揮した。
6度目のW杯で初のノックアウトラウンド進出を目論んだイランだったが、今回も悲願達成はならず。それでもその戦いぶりは、サッカーファンの記憶に刻まれた。イングランドとの初戦では、5バックの守備的布陣が裏目に出て大敗。さらにGKアリレザ・ベイランバンドが負傷交代を余儀なくされた。守護神を欠く中で迎えた2戦目のウェールズ戦では、積極的なサッカーを展開。後半アディショナルタイムに2ゴールを挙げ、劇的勝利を掴んでいる。アメリカとの最終戦に敗れベスト16の切符はその手から離れていったが、イランは間違いなくこのグループを盛り上げたチームだった。
■試合結果
第1節
イングランド 6-2 イラン
- イングランド:ベリンガム(35')サカ(43',62')スターリング(45+1')ラッシュフォード(71')グリーリッシュ(90')
- イラン:タレミ(65',90+13')
アメリカ 1-1 ウェールズ
- アメリカ:ウェア(36')
- ウェールズ:ベイル(82')
第2節
ウェールズ 0-2 イラン
- ウェールズ:
- イラン:チェシュミ(90+8')レザイーアン(90+11')
イングランド 0-0 アメリカ
- イングランド:
- アメリカ:
第3節
ウェールズ 0-3 イングランド
- ウェールズ:
- イングランド:ラッシュフォード(50',68')フォーデン(51')
イラン 0-1 アメリカ
- イラン:
- アメリカ:プリシッチ(38')
■決勝トーナメント1回戦
12月3日24:00(日本時間)
オランダ vs.アメリカ
12月4日28:00(日本時間)
イングランド vs.セネガル