【カーリング】ロコ・ソラーレが6連勝で準決勝へ…SC軽井沢は初勝利&2勝目|PCCC第4日

カナダ開催の「パン コンチネンタル カーリング選手権2022(PCCC)」は現地時間11月3日に大会4日目を迎えた。北京2022で女子銀メダルのロコ・ソラーレはカザフスタンを下して6連勝し、準決勝進出が決定。SC軽井沢は初勝利から2連勝としている。

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
 Chinami Yoshida (R) and Yurika Yoshida
(2022 Getty Images)

カナダ・カルガリーで開催中の「パン コンチネンタル カーリング選手権2022(Pan Continental Curling Championships 2022/以下:PCCC)」は現地時間11月3日に大会4日目を迎えた。日本からは、北京2022女子銀メダルのロコ・ソラーレ(藤澤五月、吉田知那美、鈴木夕湖、吉田夕梨花、石崎琴美)と、平昌2018代表チームのSC軽井沢クラブ(栁澤李空、山口剛史、山本遵、小泉聡、谷田康真)が出場している。

■ロコ・ソラーレ、準決勝進出

ロコ・ソラーレはこの日、カザフスタン代表と対戦。第1エンドで1点を先制すると、その後も危なげなく試合を進めた。9-2となった第6エンド終了時点でカザフスタンがコンシード。6勝1敗で暫定2位とし、1試合を残して準決勝進出を決めた。

6戦6勝のアメリカ合衆国、5勝1敗のカナダ代表、韓国代表も準決勝進出が決定。4日はラウンドロビン最終日となり、ロコ・ソラーレはカナダと対戦する。

■SC軽井沢クラブが初勝利

PCCCの男子日本代表は、平昌2018代表チームのSC軽井沢クラブだ。ただし、オリンピック出場経験があるのは、サードを務める山口剛史のみで、その他のメンバーは全員、平昌2018以降にトップチームに加わったメンバーで、今大会が日本代表として初めての国際大会出場となる。

4連敗と苦しいスタートとなったSC軽井沢クラブはブラジル代表、チャイニーズ・タイペイ代表と対戦。ブラジル戦の序盤はシーソーゲームとなったが、第5エンドから3連続で得点を重ねて突き放す。9-3とした第7エンドでブラジルが敗戦を認め、大会初勝利を得た。続くチャイニーズ・タイペイ戦は10-1と大差をつけて連勝。通算成績は2勝4敗、最下位から5位タイまで順位を挙げた。

■PCCCとは?

これまで「パシフィック・アジア選手権」と「アメリカ大陸チャレンジ」と、別々に実施されていたカーリングの大陸別選手権が、ミラノ・コルティナ2026の新たなオリンピックサイクルが動き出す今年(2022年)よりひとつに統合され、「パン コンチネンタル カーリング選手権」、通称「PCCC」として生まれ変わり、カナダ・カルガリーを舞台にしてこの秋、その第1回大会が開催されることとなった。

PCCCでは、男女ともにAとBのディビジョンに分かれてトーナメントが実施され、女子の場合、Aが9、Bが4の合計13チーム、男子の場合、AとBそれぞれ8の合計16チームがエントリーしている。日本代表は男女どちらも、Aディビジョンに属している。

このPCCCでは、シーズン締めくくりに開催される世界選手権の出場枠を獲得できる大会として位置付けられており、男女ともにAディビジョンの上位5チームに入ると、2023年3月下旬(女子・スウェーデン)と4月上旬(男子・カナダ)に予定されている今シーズン(2022/2023)の世界選手権の出場チケットを手に入れることができる。ただし、PCCC2022ホスト国のカナダは、男女両チームへ世界選手権出場枠を自動的に与えられることが決まっているため、今季については、カナダを除く上位4チームに入らなければならない。今大会の競技フォーマットを見渡したところ、予選となるラウンドロビン(総当たり戦)の試合を勝ち進み、準決勝へ進出する上位4チームへと勝ち上がれば、世界選手権の出場権もほぼ確実に獲得できると言えそうだ。

さらに、気をつけなければいけない点は、PCCCではAとBのディビジョンの入れ替えが行われる点だ。女子の場合、新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大の影響により、Aディビジョンに属する中国チームがPCCC出場を辞退しており、今季に限り、オーストラリアとニュージーランドを含めた9チームによるAディビジョンのトーナメントが実施される。このAディビジョン下位2チームは、来シーズン(2023/2024)はBディビジョンへ降格、またBディビジョンの優勝1チームはAへ昇格となり、本来のAディビジョン規定数である8チームへと戻されることとなっている。

また、男子の場合は、Aの最下位チームとBの優勝チームが、ディビジョンの入れ替えを実施することとなっている。

なお、ヨーロッパ大陸選手権は従来通り実施され、PCCC同様に世界選手権の出場枠を獲得できる仕組みとなっている。

男女ともに、世界選手権行きの切符はもちろんのこと、この初代大陸選手権のタイトルを手中に収めたい大会となるので、PCCC初日の氷上の試合から見逃せそうにない。

■PCCC競技日程

10月31日〜11月4日

  • 男女 予選(ラウンドロビン)

11月5日

  • 男女 準決勝
  • 男子 3位決定戦

11月6日

  • 男子 決勝
  • 女子 3位決定戦
  • 女子 決勝

■PCCC 出場チーム

Aディビジョン

女子

  1. オーストラリア
  2. ブラジル
  3. カナダ
  4. 香港
  5. 日本
  6. カザフスタン
  7. 韓国
  8. ニュージーランド
  9. アメリカ

男子

  1. オーストラリア
  2. ブラジル
  3. カナダ
  4. チャイニーズ・タイペイ
  5. 日本
  6. 韓国
  7. ニュージーランド
  8. アメリカ

Bディビジョン

女子

  1. チャイニーズ・タイペイ
  2. ケニア
  3. メキシコ
  4. ナイジェリア

男子

  1. ガイアナ
  2. 香港
  3. インド
  4. カザフスタン
  5. ケニア
  6. ナイジェリア
  7. カタール
  8. サウジアラビア

※世界カーリング連盟 掲載順

■日本代表

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