アルペンスキーを見ていると、空中技や着地、リカバリーでのアクロバティックさにフリースタイルスキー競技を見ているのではなのかと目を疑うことがある。
アルペンスキーFISワールドカップ2021/2022はすでに2ステージが終了し、世界中の観客がアルペンスキーの興奮を知る機会となっている。これからの3ヶ月間は、空中競技やフリースタイルスキーなどアクロバティックな種目の違いを知るなど、**北京2022**で行われるエキサイティングなウィンタースポーツのエキスパートになるための絶好の機会! でも、アルペンスキー競技で180度回転したり、目を見張るようなトリックがあるとしたら?
ここでは、アルペンスキー選手のスーツの下には、クリエイティブで、時には無謀なフリースタイラーが隠れていることを思わせる動画をご紹介したい。
うまくいかないときは、即興で!
2017年、ステルヴィオ(イタリア)のダウンヒルの途中でミスをしたパウェル・バビツキ(ポーランド)は、片方のスキー板を失ってしまう。それでも彼は諦めなかった。2005年のボルミオ世界選手権で**ボディ・ミラーがそうしたように、バビツキは滑走を続け、最終的に優勝したドミニク・パリス**(イタリア)から36秒遅れの最下位でゴールした。
しかし、彼は難攻のステルヴィオを独自の方法で滑り降りたことを誇れるはずだ。脱帽!
引けを取らないのが、昨シーズンのソフィア・ゴッジャ(イタリア)。クラン=モンタナ(スイス)で開催されたスーパーG(スーパー大回転)の大会で、メダル獲得に向けてほぼ完璧なレース展開をしていた彼女は、見事なジャンプを見せたかと思うと、着地に失敗。しかし、信じられないようなリカバリーで転倒を免れたのだった。
残念ながらゲートを通過することはできず、今回のレースでは成績を残せなかったが、どうせ失敗するなら彼女のようにかっこよくいきたいものだ。
ゴッジャよりも運が良かったのは、バレリー・グルニエ(カナダ)。平昌2018に出場した彼女は、ひっくり返りそうになった後、どうにかバランスを取り戻してレイクルイーズ(カナダ)でのレースを続行した。
ノーズバターで360度リカバリー...膝は大丈夫?
2021年2月に開催されたFISアルペンスキー世界選手権で、マクサンス・ミュザトン(フランス)がトリック「ノーズバター」で360度回転し、急滑降しながらどうにか着地。コースから外れたものの、それでも立って滑り降りることができるとは、驚き!
クラッシュだけではない
アドレナリン全開のこのビデオ集を締めくくるのは、スキーヤーが遭遇する究極の状況といえる転倒。しかし、スキーヤーが勝利を手にしたときには、クラッシュがハッピーエンドの一部になることも。
ヘルマン・マイヤーは転倒した3日後に長野オリンピックで金メダルを獲得し、17歳の**ララ・グート**(スイス)はレース最後の数メートルでつまずいた後、ワールドカップでキャリア初の表彰台を獲得した。
2008年サンモリッツ女子ダウンヒルでのグートの素晴らしいパフォーマンスをどうぞ!
そして最後。長野1998で大クラッシュした後にスーパーGと大回転で優勝した「ハーミネーター」(ヘルマン・マイヤー)のパフォーマンスをご覧あれ!