BWF(世界バドミントン連盟)が主催する「世界バドミントン選手権大会2022(世界バドミントン)」は8月28日、東京体育館(東京都渋谷区)にて最終日となる大会7日目を迎え、各種目の決勝を実施した。
大会の最後の実施種目となった混合ダブルス決勝には、Tokyo2020バドミントン競技で日本唯一のオリンピックメダルを獲得した “ワタガシペア”こと、渡辺勇大/東野有紗のふたりが登場し、昨夏のオリンピックで銀メダルに輝くジェン・シーウェイ/ファン・ヤチョン(中華人民共和国)と対戦した。
第1ゲーム、序盤から中国代表の優勢が続き、日本代表は最大9点差にまで広げられる。ワタガシペアも連続してスコアを決めるものの追いつくことができずに、13−21で最初のゲームを奪われてしまう。つづく第2ゲームでは、前半にワタガシペアがリードする場面を見せたものの、世界ランキング首位に立つ中国のペアが意地のプレーで勝ち越し。渡辺/東野も、負けじと粘りのパフォーマンスで13点同点に並び、ふたたび1点のリードで流れを引き寄せようとするが、ここから中国代表が5点連取して、ワタガシペアを一気に突き放す。日本ペアは必死に食らいつくも、その差を縮めることができずに、16−21で試合終了のホイッスルが鳴る。最終的にゲームカウント0−2で、中国代表に屈してしまい、渡辺/東野は世界バドミントン2大会連続銀メダルに終わった。なお、ジェン/ファンのペアは、今大会で3度目の世界タイトル獲得となった。
試合後コメント
渡辺勇大
「(今日の試合を振り返って)点数に関して言えば、完敗だと思ってます」
「(結果は)残念ですけど、ここまで応援してくださった方々に本当に感謝の気持ちでいっぱいです」
「世界選手権の金メダルを目指して、僕らの中でフォーカスしてやってきたので、悔しい気持ちはたくさんあります。『悔しい』って思いっきり思うのは今日1日ぐらいで、(次戦に向けて)また切り替えてやらなきゃいけないなと、今は思っています」
東野有紗
「本当にたくさんの方々の応援の力のおかげで、ここまで来れました」
「(世界バドミントンが)東京開催なので、本当は金メダルを取りたかったんですけど、もっと自分が練習して、次はリベンジできるように頑張りたいです」
「(次戦に向けて、8月30日開幕の)ジャパンオープンが大阪であるので、またリベンジできるように練習していきたいです」
■日本代表選手
男子(16名)
- 桃田賢斗(東日本電信電話株式会社社員)
- 常山幹太(トナミ運輸株式会社社員)
- 西本拳太(株式会社ジェイテクト社員)
- 奈良岡功大(IMG)
- 保木卓朗(トナミ運輸株式会社社員)
- 小林優吾(トナミ運輸株式会社社員)
- 古賀輝(東日本電信電話株式会社社員)
- 齋藤太一(東日本電信電話株式会社社員)
- 竹内義憲(株式会社日立情報通信エンジニアリング社員)
- 松居圭一郎(株式会社日立情報通信エンジニアリング社員)
- 岡村洋輝(BIPROGY株式会社社員)
- 小野寺雅之(BIPROGY株式会社社員)
- 渡辺勇大(BIPROGY株式会社所属)
- 金子祐樹(BIPROGY株式会社社員)
- 山下恭平(東日本電信電話株式会社社員)
- 緑川大輝(早稲田大学4年)
女子(16名)
- 山口茜(株式会社再春館製薬所社員)
- 奥原希望(太陽ホールディングス株式会社所属)※8月19日付出場辞退
- 髙橋沙也加(BIPROGY株式会社社員)
- 大堀彩(トナミ運輸株式会社社員)
- 福島由紀(株式会社丸杉社員)
- 廣田彩花(株式会社丸杉社員)
- 永原和可那(株式会社北都銀行社員)
- 松本麻佑(株式会社北都銀行社員)
- 志田千陽(株式会社再春館製薬所社員)
- 松山奈未(株式会社再春館製薬所社員)
- 中西貴映(BIPROGY株式会社社員)
- 岩永鈴(BIPROGY株式会社社員)
- 東野有紗(BIPROGY株式会社社員)
- 松友美佐紀(BIPROGY株式会社社員)
- 篠谷菜留(東日本電信電話株式会社社員)
- 齋藤夏(認定NPO法人ACT SAIKYO)