ワールドアスレティックス(世界陸連)は12月11日、5月から10月にかけて世界各地で更新された陸上競技の世界記録6つを承認したことを発表。10月27日の日本選手権35km競歩で川野将虎が記録した2時間21分47秒も正式に世界記録として認められた。
このほか、パリ2024オリンピックで誕生した、混合4x400mリレー(アメリカ合衆国代表チーム 3分07秒41)、男子棒高跳(アルマンド・デュプランティス、6m25※)、女子400mハードル(シドニー・マクラフリン、50秒37)、さらに、ベアトリス・チェベトが5月に米ユージーンで樹立した女子10000mの28分54秒14、10月にルース・チェプンゲティッチが女子マラソンで初めて2時間10分の壁を破って打ち立てた2時間09分56も正式に世界記録として認められた。
※デュプランティスは8月下旬にポーランドで6m26の記録を樹立しており、この記録が最新の世界記録(承認済み)となる。
35km競歩は2022年に世界選手権の実施種目となり、ワールドアスレティックスでは、2023年1月以降で2時間22分00秒を切ったタイムが最初の世界記録となることを発表しており、川野がその最初の選手となった。
川野は2022年世界選手権の同種目で銀メダル、2023年大会で銅メダルを獲得。2025年9月13日〜21日の日程で東京で行われる世界陸上での活躍が注目される。
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以下、新たに認定された世界記録。
女子10000m
- 28分54秒14
- ベアトリス・チェベト(ケニア)
- 2024年5月25日 米ユージーン
混合4x400mリレー
- 3分07秒41
- アメリカ合衆国代表チーム(バーノン・ノーウッド、シェミアー・リトル、ブライス・デッドモン、ケーリン・ブラウン)
- 2024年8月2日 パリ
男子棒高跳
- 6m25
- アルマンド・デュプランティス(スウェーデン)
- 2024年8月5日 パリ
女子400mハードル
- 50秒37
- シドニー・マクラフリン(アメリカ合衆国)
- 2024年8月8日 パリ
女子マラソン
- 2時間09分56
- ルース・チェプンゲティッチ(ケニア)
- 2024年10月13日 米シカゴ
男子35km競歩
- 2時間21分47秒
- 川野将虎(日本)
- 2024年10月27日 日本・山形県高畠