パリ2024日本代表が集結…LA28への第一歩を踏み出すのは?|全日本総合バドミントン選手権2024プレビュー

パリ2024、BWFワールドツアーファイナルズの結果などを振り返りつつ、全日本総合バドミントン選手権2024の展望を行う。

4 執筆者 WATANABE Fumishige/渡辺 文重
西本 拳太、奈良岡 功大
(Getty Images)

12月24日から30日にかけて武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)で開催される内閣総理大臣杯・文部科学大臣杯争奪 令和6年度 第78回全日本総合バドミントン選手権大会は、2024年のバドミントン日本一を決定するとともに、日本バドミントンの締めくくりとなる。

パリ2024、BWFワールドツアーの振り返り

全日本総合選手権の前に、2024年のTEAM JAPANについて振り返る。

パリ2024には、以下のメンバーが出場。日本バドミントンを長くけん引してきた桃田賢斗は出場権を逃すと、4月に行われたトマス杯を最後に、日本代表を引退。桃田は全日本総合選手権にエントリーしていない。

  • 男子シングルス:奈良岡 功大、西本 拳太
  • 女子シングルス:山口 茜、大堀 彩
  • 男子ダブルス:保木 卓朗/小林 優吾
  • 女子ダブルス:志田 千陽/松山 奈未、永原 和可那/松本 麻佑
  • 混合ダブルス:渡辺 勇大/東野(現・五十嵐)有紗

男子単の奈良岡、西本は決勝トーナメント1回戦で敗退。女子単の山口と大堀はベスト8。男子複の保木/小林、女子複の永原/松本は予選ラウンド敗退となったが、女子複の志田/松山と混合複の渡辺/東野が銅メダルを獲得した。

パリ2024後、渡辺/東野がペアを解消。全日本総合選手権には、別々でエントリーとなった。東野(五十嵐)は櫻本絢子と女子ダブルス、渡辺は田口真彩と混合ダブルスに出場する、また大堀が11月に年内での現役引退を発表。全日本総合選手権には出場しない。

12月11日から15日にかけ、中華人民共和国浙江省杭州市で開催された世界バドミントン連盟(BWF)による国際大会シリーズ・BWFワールドツアーの年間王者を決定するファイナルズ(HSBC BWF World Tour Finals 2024)。日本からは以下のメンバーが出場した。

  • 男子シングルス:奈良岡 功大
  • 女子シングルス:大堀 彩、山口 茜
  • 女子ダブルス:志田 千陽/松山 奈未、中西 貴映/岩永 鈴
  • 混合ダブルス:緑川 大輝/齋藤 夏

結果は奈良岡、山口、中西/岩永、緑川/齋藤がラウンドロビンで敗退。大堀がベスト4(銅メダル)、志田/松山が準優勝となった。

全日本総合選手権の展望

全日本総合選手権は日本一を決定すると同時に、翌年の日本代表メンバーを選考する場でもある。言い換えるならば、次の夏季オリンピック、ロサンゼルス2028に向けた第一歩となる。

男子はパリ2024出場の奈良岡と西本が本命。渡邉航貴、田中湧士、常山幹太が対抗となりそうだ。女子の本命は山口。前回は欠場したため、2大会ぶりの優勝を目指す。リオデジャネイロ2016銅メダルの奥原希望は前回大会、決勝で杉山薫に敗れて準優勝。3大会ぶりの優勝となるか。BWF世界ランキング(12月17日付)12位の宮崎友花、同23位の仁平菜月も初優勝を狙う。

男子ダブルスはパリ2024代表の保木/小林が棄権のため、混戦となりそうだ。ハイレベルな争いが期待される女子ダブルスでは、BWFワールドツアーファイナルズ出場の中西/岩永が棄権。また、9月には“フクヒロ”福島由紀/広田彩花がペアを解消している。さらに、”ナガマツ”も永原が2025年3月で現役引退するためペア解消となった。この結果、フクヒロの福島とナガマツの松本が新ペアを結成。全日本総合選手権には福島由紀/松本麻佑の“フクマツ”で出場する。もちろん、女子ダブルスに転向した五十嵐有紗と櫻本絢子のペアも注目だ。

混合ダブルスは、BWFワールドツアーファイナルズ出場の緑川/齋藤が3大会ぶりの優勝を目指す。渡辺勇大は田口真彩とのペアで自身4大会ぶり、新ペアでの初優勝を狙う。

放送予定

フジテレビによるTV放送・ネット配信は準々決勝(28日)から。30日の決勝は地上波で放送される予定だ。

出場選手

男子シングルス本選シード選手

  1. 奈良岡 功大
  2. 渡邉 航貴
  3. 西本 拳太
  4. 田中 湧士
  5. 常山 幹太
  6. 高橋 洸士
  7. 大林 拓真
  8. 小川 翔悟
  9. 古賀 穂
  10. 川本 拓真
  11. 秦野 陸
  12. 沖本 優大
  13. 宮下 怜
  14. 武井 凜生
  15. 村本 竜馬
  16. 藤原 睦月

男子シングルス本選出場選手

  1. 増本 康祐
  2. 永渕 雄大
  3. 髙野 日向
  4. 西尾 寿輝
  5. 草ノ瀬 悠生
  6. 佐藤 雄輝
  7. 寺田 真也
  8. 植田 将成

参照

女子シングルス本選シード選手

  1. 山口 茜
  2. 奥原 希望
  3. 宮崎 友花
  4. 仁平 菜月
  5. 杉山 薫
  6. 髙橋 明日香
  7. 水津 愛美
  8. 明地 陽菜
  9. 栗原 あかり
  10. 郡司 莉子
  11. 小西 春七
  12. 齋藤 栞
  13. 古川 佳奈
  14. 木村 百伽
  15. 吉川 天乃
  16. 近藤 七帆

女子シングルス本選出場選手

  1. 小方 里羽
  2. 染谷 菜々美
  3. 松田 仁衣菜
  4. 佐々木 真奈
  5. 小林 優花
  6. 永渕 友梨華
  7. 今泉 明日香
  8. 松本 紗季
  9. 長廻 真知
  10. 辻田 つかさ
  11. 釜谷 知佳
  12. 重信 萌夏

参照

男子ダブルス本選シード選手

  1. 岡村 洋輝/三橋 健也
  2. 柴田 一樹/山田 尚輝
  3. 山下 恭平/緑川 大輝
  4. 古賀 輝/仁平 澄也
  5. 霜上 雄一/野村 拓海
  6. 松居 圭一郎/玉手 勝輝
  7. 竹内 義憲/木田 悠斗
  8. 武井 優太/遠藤 彩斗
  9. 金子 真大輸/大田 隼也
  10. 熊谷 翔/西 大輝
  11. 小野寺 雅之/谷岡 大后
  12. 竹内 宏気/小川 桂汰
  13. 相澤 桃李/佐野 大輔
  14. 野田 悠斗/小川 航汰

男子ダブルス本選出場選手

  1. 松川 健大/中静 悠斗
  2. 櫻井 煌介/南本 和哉
  3. 三浦 大地/稲川 蓮二郎
  4. 佐藤 椎名/吉田 翼
  5. 野口 翔平/安保 武輝
  6. 吉次 和義/根本 舜生
  7. 澤田 修志/石井 叶夢
  8. 長峰 善/寺島 颯大
  9. 中林 寛貴/大谷 啓斗
  10. 大堀 新/寺田 真也

参照

女子ダブルス本選シード選手

  1. 志田 千陽/松山 奈未
  2. 中西 貴映/岩永 鈴
  3. 福島 由紀/松本 麻佑
  4. 大竹 望月/髙橋 美優
  5. 廣上 瑠依/加藤 佑奈
  6. 石川 心菜/古根川 美桜
  7. 五十嵐 有紗/櫻本 絢子
  8. 川添 麻依子/小西 春七
  9. 鈴木 陽向/上杉 杏
  10. 青木 もえ/長廻 真知
  11. 篠谷 菜留/山北 奈緖
  12. 髙崎 夏実/小方 里羽
  13. 大澤 佳歩/田部 真唯
  14. 山藤 千彩/志波 寿奈
  15. 金廣 美希/木山 琉聖
  16. 中出 すみれ/田邉 裕美

女子ダブルス本選出場選手

  1. 佐藤 灯/田口 真彩
  2. 玉木 亜弥/米本 宙那
  3. 松田 仁衣菜/相磯 美心
  4. 田代 愛妃/八角 実侑
  5. 中原 鈴/広瀬 未來
  6. 古川 彩乃/重信 萌夏
  7. 曽根 夏姫/小松 ゆい
  8. 播摩 朋奈/東 美衣奈
  9. 上野 優寿/伴野 碧唯
  10. 小山 涼風/德永 結妃
  11. 伊藤 望愛/伊藤 汐里

参照

混合ダブルス本選シード選手

  1. 緑川 大輝/齋藤 夏
  2. 渡辺 勇大/田口 真彩
  3. 西 大輝/佐藤 灯
  4. 柴田 一樹/篠谷 菜留
  5. 霜上 雄一/保原 彩夏
  6. 下農 走/大澤 陽奈
  7. 竹内 宏気/内山 真希
  8. 江藤 佑太/神山 歩美
  9. 西川 裕次郎/今井 優歩
  10. 林谷 理貴/古川 彩乃
  11. 吉田 翼/関野 里真
  12. 小川 航汰/水津 優衣
  13. 市川 和洋/倉島 美咲
  14. 三上 楓/山口 萌
  15. 中島 巧/千葉 美采
  16. 家壽多 慶太/新見 桃芭

混合ダブルス本選出場選手

  1. 江頭 桜空/内田 美羽
  2. 古賀 輝/福島 由紀
  3. 安保 武輝/中原 鈴
  4. 川邊 悠陽/小笠原 未結
  5. 山澤 直貴/曽根 夏姫
  6. 井上 誠也/須藤 海妃
  7. 中谷 壱心/長 夢乃

参照

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