TOKYO2020(東京オリンピック)から新種目に採用されたサーフィンの国際大会、「ISAワールドサーフィンゲームズ(2019 ISA World Surfing Games presented by Vans)」が、宮崎県の木崎浜海岸で9月7日(土)から9月15日(日)にかけて開催される。今大会はオリンピック出場選手選考にかかわる大会の1つとなる。
日本からは昨年の「ISAワールドサーフィンゲームズ」で銀メダルを獲得し、東京オリンピックでもメダル獲得を目指す五十嵐カノアが出場予定。
また、前田マヒナ、脇田紗良といった日本代表として東京オリンピック出場を狙う選手もエントリーしている。
当然海外からも有力サーファーが参加。プロ最高峰ツアー「チャンピオンシップツアー」の前年度男子王者ガブリエウ・メジナ(ブラジル)もオリンピックでの戦いを意識して参加する。
9月7日と8日には大会を盛り上げるため、「2019ISAワールドサーフィンゲームズフェスティバル」という音楽フェスティバルが木崎浜海岸に隣接する「KIRISHIMAヤマザクラ宮崎県総合運動公園」で開催される。
「ISAワールドサーフィンゲームス」は全日程、国際サーフィン連盟による大会公式サイトによってインターネットのライブストリーミング配信(動画配信)にて放送される予定。
ここでは「ISAワールドサーフィンゲームス」の日程と放送(ネット配信)予定について紹介する。
ISAワールドサーフィンゲームズ
開催地:宮崎県木崎浜海岸
開催期間:9月7日(土)~9月15日(日)
国際サーフィン連盟(ISA)が主催するサーフィンの世界チャンピオンと国別ランキングを決定する世界選手権。
1964年に第1回大会が開催され、日本では1990年に宮崎・新島(同時開催)、2018年に愛知県田原市で開催されており、2年連続3回目の日本開催となった。
東京オリンピックに出場する前提条件として本大会への出場が求められており、来年の東京オリンピック出場選手選考大会の一つに位置づけられる重要な大会とされる。
ISAワールドサーフィンゲームズの日程
- 9月7日 11:00~:2019ISAワールドサーフィンゲームズ・フェスティバル
- 9月8日 終日:競技(女子)、2019ISAワールドサーフィンゲームズ・フェスティバル(12:00~)
- 9月9日 終日:競技(女子)
- 9月10日 終日:競技(男子・女子)
- 9月11日 終日:競技(男子・女子決勝)
- 9月12日 終日:競技(男子)
- 9月13日 終日:競技(男子)
- 9月14日 終日:競技(男子)
- 9月15日 午前:競技(男子決勝)
ISAワールドサーフィンゲームズの放送
大会公式ライブストリーミングページ(生中継)※全日程(9/7~9/15)
2019 ISAワールドサーフィンゲームズ・フェスティバル
ISAワールドサーフィンゲームズでは、競技のほかに「2019 ISAワールドサーフィンゲームズ・フェスティバル」という音楽フェスティバルが9月7日と8日にオープニングイベントとして開催される。
「Def Tech」や「平井大」といったサーフカルチャーに精通する人気のミュージシャン達によるパフォーマンスで大会を盛り上げる。入場料は無料。
出演アーティストやタイムテーブルはこちら
TOKYO2020サーフィン競技について
サーフィンはTOKYO2020(東京オリンピック)からオリンピックの競技種目に採用された。サーフボードのサイズによって2つに分けられる。ボードの長さが9フィート(約274cm)を超えるロングボードと、長さが6フィート(約183cm)前後のショートボードがあり、オリンピックで使われるのは、ボードの先端がとがっているショートボード。
競技は「4メンヒート」と呼ばれる方式で行われる。これは4人ずつで競技を行い、2人が勝ち抜ける方式で、1ヒート(試合)は20~25分、選手は10本前後のライディングを行う。サーフボードの上に立つところから競技はスタートし、ターンやジャンプなどを披露していく。難度が高いか、独創的な技であるか、スピードやダイナミックさがあるか、そのような基準から、5〜7人のジャッジが判断する。10点満点で評価し、得点の高い2本の合計点で順位が決まる。
出場日本人選手
男子
- 五十嵐カノア:1997年10月1日生まれ。カリフォルニア出身。
- 大原洋人:1996年11月14日生まれ。千葉県出身。
- 村上瞬:1997年3月3日生まれ。神奈川県出身。
女子
- 前田マヒナ:1998年2月15日生まれ。ハワイ出身。
- 松田詩野:2002年8月13日生まれ。神奈川県出身。
- 脇田紗良:2002年10月10日生まれ。神奈川県出身。
注目選手
五十嵐カノア
1997年10月1日生まれ。2018年のISAワールドサーフィンゲームズ銀メダリスト。2019年は5月25日に最終日を迎えたCT第3戦(インドネシア・バリ島)で初優勝を飾り、世界ランキングを2位まで上昇させている。東京オリンピックではメダル獲得が期待される選手。
前田マヒナ
1998年2月15日生まれ。ジュニア時代は2014年のWSLワールドジュニアで優勝。ISAではワールドジュニアのU-16ガールズで2013年、2014年と2連覇を達成している。