セーリングワールドカップ最終日:男子470級で土居/木村組が銅も、五輪代表は岡田/外薗組に内定

1 執筆者 小川秀彦
テスト大会(階級別世界選手権)での上積みもあり、岡田奎樹/外薗潤平組が東京五輪代表に内定(写真はテスト大会)

9月1日、セーリングワールドカップ江ノ島大会の最終日が、神奈川県江ノ島ヨットハーバー沖で行われ、男子470級で土居一斗/木村直矢組が銅メダルを獲得した。選考ポイント差により、岡田奎樹/外薗潤平組がTokyo 2020(東京五輪)代表に内定した。

日本勢5組による熾烈な代表争いとなった本大会の男子470級。大会前の時点の選考ポイントが運命を分けた。

日本セーリング協会は、選考指定大会の順位をポイント化したうえで日本代表に内定するとしており、本大会は32艇出場のため、1位32点から1点ずつ減点し、さらに上位8位までに同様のボーナス点(8~1)を加えることになっていた。

初日に出遅れた土井/木村組(大会前22点)は、3日目の第4レースで日本勢首位の4位に躍り出ると、同じく高山大智/今村公彦組(大会前17点)も抜け出し、メダルレースに突入。土井/木村組は3位で銅メダル獲得で計58点(22+30+6)、高山/今村組は8位に入賞し、計42点(17+24+1)となった。

そしてクラス別世界選手権で日本勢最上位だった岡田奎樹/外薗潤平組(大会前42点)が本大会11位で22点を獲得し、計64点を計上。この結果、岡田/外園組が男子470級代表に内定した。

なお、本大会男子470級の金メダルはマシュー・ベルチャー/ウィル・ライアン組(オーストラリア)、銀メダルはジョルディ・ハマル・ヘルナンデス/ニコラス・ロドリゲス・ガルシア・パス(スペイン)だった。

参考:2020年東京オリンピック代表選考順位・選考得点 公示⑨

本大会では、男女RS:X級も選考対象となり、8月31日に行われた上位10艇によるメダルレースで、男子の富沢慎が6位に入賞。選考ポイントは77点に達し、2番手の池田健星の11点を大きく引き離していることから、RS:X級ワールドカップ・トレボレ大会後の代表内定が確実となった。

女子は須長由季(ミキハウス)は9位となり、選考ポイントを69点に伸ばした。ポイント上、大西富士子が45点で迫っている。残るトレボレ、ニュージーランドでのRS:X級ワールドカップを経て女子代表が決まる。

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