【スキージャンプ】W杯個人:女子の髙梨沙羅が通算60勝目…小林陵侑は繰り上げで日本人最多の18勝目

1 執筆者 鈴木花
kobayashi takanashi

現地時間の2月19日、ルーマニア・ルシュノブで男女のFIS(国際スキー連盟)スキージャンプワールドカップ(W杯)が行われた。女子個人第9戦を制した髙梨沙羅(クラレ)は、通算60勝目をあげた。男子個人第22戦は、小林陵侑(土屋ホームスキー部)が優勝し、日本人男子最多の通算18勝目をあげた。

スキージャンプW杯女子個人第9戦・結果(FIS公式)

スキージャンプW杯男子個人第22戦・結果(FIS公式)

女子では、髙梨沙羅が今季3勝目をあげ、男女最多勝利記録を「60」に伸ばした。ルシュノブで2日連続表彰台に上がった髙梨は、FIS公式サイトに「自分のテクニックは、ますます良くなっているので、今日の2回のジャンプと結果には満足しています。女子スキージャンプのレベルは上昇し続けているので、表彰台に上がるのもますます難しくなっています」と振り返った。

2位にシリエ・オプセト(ノルウェー)、3位には前日優勝のニカ・クリジュナル(スロベニア)が続いた。日本勢では、丸山希(明治大学)は14位、伊藤有希(土屋ホームSC)が23位で続いた。岩渕香里(北野建設SC)は35位で、2本目のジャンプに進めず。勢藤優花(北海道ハイテクアスリートクラブ)は、スーツの規定違反で失格となった。

男子個人第22戦では、1位に立っていたハウヴォル=エグナー・グランルード(ノルウェー)と2位だったマルクス・アイゼンビヒラー(ドイツ)が、スーツの規定違反で失格となったため、小林陵侑が繰り上がりで優勝した。小林にとって今季2勝目、通算18勝目となった。これにより、小林は葛西紀明(土屋ホームスキー部)を抜き、単独で日本人男子のW杯最多記録保持者となった。

小林は、「今日のジャンプには満足しています。2本とも、とても良かった。先週のザコパネから2度目の表彰台に、とても喜んでいます。それまで、長いこと良い結果を残せていなかったので。夏にトレーニングする機会がそれほど多くなかったので、例年に比べて良いフィーリングが持てていませんでした。でも、オーベルストドルフの世界選手権前の良いタイミングで、より大きな自信を掴むことができました」とFIS公式にコメントを寄せた。

2位はカミル・ストッフ(ポーランド)、3位にカール・ガイガー(ドイツ)が入った。日本勢では、中村直幹(東海大学札幌スキークラブ)が26位。33位の佐藤幸椰(雪印メグミルクスキー部)、36位の佐藤慧一(同)は、それぞれ2本目に進めなかった。翌20日は、男女混合団体戦が行われる。日本チームは、丸山希、佐藤幸椰、髙梨梨沙羅、小林陵侑の4人で大会に望む

スキージャンプW杯ルシュノブ大会の日程・放送予定|髙梨沙羅、小林陵侑ら出場予定

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