かつてアトランタオリンピックで日本を指揮し、ブラジルを下して“マイアミの奇跡”の立役者となった西野朗監督。同指揮官は、東南アジアで改めて評価を高めているようだ。
タイサッカー協会のソムヨット・プンパムアン会長が公式メディアを通し、タイ代表を率いる西野朗監督との契約を2年延長したことを認めた。これで前日本代表指揮官は、タイで2022年まで指導することになる。なお、正式リリースは24日に出される見通し。
ソムヨット会長は「タイ代表チームにさらなる成長を促してほしい。他国のチームも成長しているだけに難しい仕事となるが、彼ならきっと少しずつ前へと押し進めてくれるはずだ」と日本人指揮官に期待を寄せた。
西野監督は2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)において、大会直前に電撃解任となったヴァイッド・ハリルホジッチの後任として、日本代表指揮官に就任。同大会で日本をベスト16に導いた後、タイ代表&同U-23代表の兼任監督となり、東南アジアで再スタートを切っていた。
AFC U-23選手権タイ2020では8強止まりで、タイは惜しくも五輪本大会出場を逃す形に。それでもグループリーグを初めて突破したこともあり、タイ国内では西野監督の手腕に、称賛の声が集まっていた。