カーリング女子日本代表のロコ・ソラーレが北京五輪切符をかけて世界最終予選へ臨む。舞台はオランダ・レーワルデン。現地時間12月11日から18日にかけ、最後の切符3枚をめぐり、9チームがしのぎを削る。
大会形式は9チームの総当たりで、北京五輪への切符はわずかに3枚。まずリーグ戦が終了した時点で1位のチームに出場権が与えられる。そして残りの2枚をかけ、2位から4位のチームがプレーオフを戦う。果たしてロコ・ソラーレは出場権を獲得し、再びオリンピックの舞台に立てるか。
■順調な仕上がりを見せるロコ・ソラーレ
参加チームの力関係を見ていくと、平昌五輪で銅メダルを獲得したロコ・ソラーレは実力、実績ともに上位だ。
今季初戦となったどうぎんカーリングクラシック2021では準優勝。上々の滑り出しを果たすと、続く日本代表決定戦では北海道銀行フォルティウスとの激闘を制し、世界最終予選の出場権を獲得した。日本代表決定戦では連敗スタートという苦しい立ち上がりとなったが、持ち前の勝負強さを終盤で発揮。最終戦の最終投てきまで勝負の行方が分からない、しびれる展開の中、スキップの藤澤五月が見事なショットを決めている。その後は海外遠征へ。日本代表ナショナルコーチとしてジェームス・ダグラス・リンドも合流し、充実の体制でチームビルディングを進めた。
遠征初戦となったカナダ・カルガリー開催のオータムゴールドカーリングクラシックでは準優勝。その後2大会では予選敗退となったものの、吉田知那美が「自分たちに課した大きな関門」と評したレッドディアカーリングクラシックで優勝を果たしている。内容も結果も伴う中で迎える世界最終予選。決して簡単な戦いではないが、いい状態で迎えられそうだ。
■強豪国が集結…侮れないライバルたち
ただしロコ・ソラーレといえど、容易に勝ち抜けるわけではない。世界最終予選には強豪チームが複数参戦しているからだ。
平昌五輪準決勝でロコ・ソラーレを破り銀メダルを獲得した韓国代表。同3位決定戦でメダルを争ったイギリス代表(今大会はスコットランド代表名義で出場)。さらに欧州選手権で実績のあるドイツ代表やイタリア代表も。
ロコ・ソラーレにとってカギとなるのは序盤戦だ。日本代表決定戦では先に2敗を喫し、崖っぷちの状況に追い込まれてしまった。世界最終予選では初戦にイタリア、2戦目にドイツ、さらに4戦目にスコットランドと、前半に強豪チームとの対戦が続く。前半戦をどのような形で終えるのか。6戦目の韓国代表戦にどのような状況で臨むのか。ここが出場権獲得に向けた、1つの見どころになる。
■カーリング女子世界最終予選・日程
※日本戦とプレーオフステージのみ記載
※時刻は日本時間
12月11日:グループステージ
17:00開始:vs.イタリア
27:00開始:vs.ドイツ
12月12日:グループステージ
22:00開始:vs.チェコ共和国
12月13日:グループステージ
27:00開始:vs.スコットランド
12月14日:グループステージ
22:00開始:vs.ラトビア
12月15日:グループステージ
17:00開始:vs.韓国
27:00開始:vs.エストニア
12月16日:グループステージ
22:00開始:vs.トルコ
12月17日:プレーオフステージ1
18:00開始:グループステージ2位 vs.グループステージ3位
12月18日:プレーオフステージ2
18:00開始:プレーオフステージ1の敗者 vs.グループステージ4位