ノルウェーのオスロで、現地時間の3月10日にスキージャンプのワールドカップの最終日が行われた。この日には、男子個人第23戦(HS134メートル、K点120メートル)が行われた。小林陵侑(土屋ホーム)がトータル250.1点を記録し、5位に入った。これにより、5戦を残して欧州勢以外初、そして日本人の男子としては初の個人総合優勝が決まった。これまでは1997-98年シーズンの船木和喜(フィット)の2位が最高。日本人女子では、高梨沙羅(クラレ)が4度優勝している。
この日、個人総合2位のカミル・ストッフ(ポーランド)が13位に終わったため、小林の総合優勝が決まった。同大会の男子優勝者は、トータル262ポイントを獲得したロバート・ヨハンソン(ノルウェー)。ヨハンソンは、平昌五輪のノーマルヒル、ラージヒルの両種目で銅メダルを獲得している。2位にはオーストリアのシュテファン・クラフト、3位にペテル・プレヴツ(スロベニア)が続いた。
小林陵侑は今季のW杯で初勝利を含む11勝をマーク、昨年12月から1月にかけては8連勝を達成。そのうちには、ドイツ・オーストリアで催される欧州伝統のジャンプ週間の4連戦も含まれる。このジャンプ週間での4戦全勝優勝は、史上3人目の快挙。