現地時間の4月9日、国際体操連盟(FIG)が、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大を受けて延期されたTokyo2020(東京五輪)に関する規定の確認を行った(公式サイト:リンク)。これにより、日程や規定の変更に関する混乱を回避する。
東京五輪予選では、FIGが管轄する五輪種目の合計で324ある出場枠の75%がすでに埋まっていることが明らかにされた。残りの枠は、2021年6月29日までに設けられた期限までに、予定されていたワールドカップ(W杯)などの国際大会を行うことで決定される。
また、3月13日の予選終了時点で中止されたワールドカップ・バクー大会は、予選の順位が最終順位になることが決まった。これにより、芦川うららが、ドイツ・コットブス大会、オーストラリア・メルボルン大会に続き、平均台3連勝が確定。東京五輪出場に大きく近づいた。男子鞍馬の杉野正尭は準優勝、床運動の南一輝は5位。
また、東京五輪出場の年齢制限(男子18歳以上、女子16歳以上)を維持するため、規定を変更する。採点基準や得点は、すでに決定されている東京五輪の規定に従い、2021年末まで変更が行われないことも確認された。本来は、東京五輪後の2021年から2024年にかけて、新しい採点基準が採用される予定だったが、この基準の施行は2022年1月からになる。
2021年に予定されている体操の世界選手権・コペンハーゲン大会、トランポリンの世界選手権・バクー大会は、変更されない見通し。新体操・世界選手権の開催国選びは、継続して行われることも合わせて発表された。