世界オリンピアンズ協会、東京五輪延期を受けて声明を発表…「社会のお手本としての責任を」

1 執筆者 鈴木花
WOAのジョエル・ブズ会長は、アスリートとしての責任を求めた(写真は2015年Peace&Sport国際フォーラム)

3月28日、オリンピック出場経験者の活動を支える運営組織『世界オリンピアンズ協会(WOA)』は、Tokyo2020(東京五輪)の延期を受けて、声明を発表した。ジョエル・ブズ会長は、東京オリンピックの延期によって得られた時間によって、「我々の共同体の他の人たちを支援するために集中できる」と述べた。

「スポーツは、オリンピアンという存在の一面にすぎない。大会が延期されたとしても、オリンピックの精神は輝き続ける。我々オリンピアンが、他の人々を支援することで、広く社会的なお手本としての責任を担うのも、この精神に基づいている」とし、トップアスリートの社会的責任について言及した。

また、アスリートたちが自身の影響力の大きさを活用し、行政や専門医が発している新型コロナウイル(Covid-19)対策の正しいガイドラインをさらに広めることを呼びかけた。ブズ会長は、最後に「2021年に東京五輪が開催されたときは、スポーツの祭典としてだけではなく、新型コロナウイルスのパンデミックに対応した世界中の集団的努力を称える大会にしましょう」と声明を結んだ。

テニス界では、ロジャー・フェデラーノバク・ジョコビッチアレクサンダー・ズベレフらが多大な支援を表明している。他競技でも、#StayAtHome や #StayHome(家にいよう)とSNS上で発信し、正しい新型コロナウイルス対策の啓蒙運動に貢献している。

この1年のスポーツ界の動向に、勇気づけられる機会が増えそうだ。

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