【海外アスリートの反応】競泳のレデッキー、テニスのワウリンカらが東京五輪の延期を支持…「健康と安全を」

1 執筆者 鈴木花
「2021年に会おう」とコメントしたワウリンカ(写真はオーストラリアオープン)

3月24日、東京オリンピック・パラリンピックの延期が正式に決まった。「遅くとも来年の夏まで行う」としているが、実質1年の延期が見込まれている。この決定を受けて、日本国内のアスリートもSNS上でそれぞれ自身の考えを表明している。各種目の海外トップアスリートも、それぞれ「健康と安全」を優先するコメントを寄せた。

砲丸投げでリオ五輪銀メダリスト、米国のジョー・コバックスは「適切ではない状況の中で、競技に参加したくはなかった。だから、IOCが延期を決めたことは、スマートな判断だ」と延期を支持。「これからは、世界の健康と安全を再び落ち着かせる番だ」と新型コロナウイルス拡大の収束を願った。

競泳の男子200メートルバタフライでロンドン五輪の金メダル、100メートルバタフライでは銀メダル獲得し、リオ五輪でも銀メダルを獲得した南アフリカのチャド・ルクロスは、「オリンピック委員は、正しい決断を行った。適切なタイミングで、2021年東京オリンピックに照準を定める」とし、新型コロナウイルスが拡大するなか、他のひとびとの健康と安全を願った。

競泳の800メートルでロンドン五輪、リオ五輪で金メダル、リオでは合計5つのメダル(金4つ、銀1つ)を獲得した米国のケイティ・レデッキーも「現在の難局を一緒に乗り切れば、美しい国で素晴らしいオリンピックを夢見ることができる。病気を直し、健康を維持するためのサポートを行う時だ」と、来年の東京五輪の成功を祈った。

また、各種目の国際連盟も、東京五輪の延期を支持する声明をIOCに向けて発表(リンク)しており、スケジューリングなどの調整に協力する意思を示している。テニスで北京五輪金メダルを獲得しているスイスのスタン・ワウリンカは、「2021年に会おう!」と元気なメッセージを送った。来年開催の東京五輪に向けて、選手、連盟や関係者は再び準備に向けて動き出す。

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