男子プロテニスプレーヤーのロジャー・フェデラー(スイス)は、1年の休養期間を経て間もなく実戦復帰となる見通しだ。
2020年2月、フェデラーは全豪オープン終了後、ひざの状態が思わしくないことから執刀手術に踏み切った。2020シーズンはその後すべてのスケジュールを回避。2021年最初のグランドスラム(四大大会)である全豪OPでの復帰が期待されるも、回復状況から参戦を見送っていた。
フィットネストレーナーを務めるピエール・パガニーニ氏は、地元スイスのメディア『Tages-Anzeiger』に対して「彼はドーハでプレーするだろう」と発言。3月8日~13日にかけてカタールで開催されるATP250カタール・エクソンモービル・オープンのコートに立つことを示唆している。この内容はテニス専門誌『Tennis World』でも伝えられた。
「ロジャーは完全に回復したと自身で判断した場合のみ、復帰することになる。もちろん彼はほとんど万全の状態に戻っているよ。現時点で言えることとして、おそらく彼がドーハでプレーすることは明らかだ。(翌週の)ドバイにずれ込む可能性もあるかもしれないが、そこは慎重に見極めることになる」
1年以上離脱していたフェデラーは、2021年3月のカタール・エクソンモービルOPとATP500ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権にエントリー。4月からはマドリードOP、ローマOPを経て全仏オープン(5月17日~6月6日)に挑むスケジュールになっている。
その後は6月28日~7月11日開催予定のウィンブルドン(全英OP)を戦った後、7月24日~30日まで行われる東京オリンピックのテニス競技へ参戦する見通し。
現在39歳のフェデラーは、2008年の北京オリンピックでは同胞スタン・ワウリンカ(ダブルス)とのコンビでダブルス競技の金メダルを獲得している。だが本人はシングルスでの金メダル奪取に意欲を示していた。東京五輪が2020年から2021年に延期となったこともあり、長期の休養期間を設けて完全復活を目指している。
3月のカタール大会、もしくはUAE大会でのエントリーは済んでおり、スイスの名手は間もなく1年ぶりに公式戦復帰を果たすこととなりそうだ。