【テニス】中止のウィンブルドン、出場予定選手に賞金を分配

1 執筆者 渡辺文重
大会は中止となったが、賞金の分配は行うと発表

テニス四大大会(グランドスラム)の1つ、ウィンブルドン選手権(イギリス)を主催するオール・イングランド・ローン・テニス・クラブ(AELTC)は現地時間7月10日、中止された2020年大会の出場予定者に対し、総額1000万ポンド(約13億5000万円)を分配すると発表した。

AELTCチーフ・エグゼクティブのリチャード・ルイス氏は「大会中止が発表された直後から、ウィンブルドン選手権の開催に貢献している人たちに、どのような支援ができるかを考えていました」と説明。大会中止により拠出された保険金から、約1000万ポンドを出場予定の620選手に分配。審判や大会関係者にも資金提供を行うとしている。

分配される金額は、男女シングルス予選出場予定の選手(224名)に1万2500ポンド(約169万円)、本戦からの出場が見込まれた選手(256名)に2万5000ポンド(約337万円)。ダブルス本戦からの出場が見込まれた選手(120名)に6250ポンド(約84万円)。車いすの選手(16名)に6000ポンド(約81万円)、車いすクアードの選手(4名)に5000ポンド(約67万円)となっている。

■ウィンブルドン選手権とは

最も長い歴史を持つテニス・トーナメント。センターコートは原則ウィンブルドン選手権でのみ使用される、試合や練習の際には白いウエアを着用するなど、独特なルールや厳しい服装規定が存在する。開催地は英国ロンドンのウィンブルドンにあるオール・イングランド・ローン・テニス・アンド・クローケー・クラブ。コートの種類はグラスで、毎年6月下旬から7月上旬にかけて開催され、本来であれば、2020年大会は7月11日に閉幕するはずだった。2019年の賞金総額は3800万ポンド(約51億2500万円)。2020年大会のウィンブルドン選手権は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受け、4月の時点で中止が発表されていた。

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