男子プロテニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が6月23日、自身の公式サイトとSNSを更新し、新型コロナウイルス(COVID-19)に感染したことを公表した。ジョコビッチは無症状だという。検査を共に受けた妻も陽性で、子どもたちは陰性だったことも明かしている。
ジョコビッチは公式サイト上で新型コロナウイルスに感染したことを報告。また、6月13日から自身が主催した"アドリア・ツアー"について、「ツアー開催の条件が満たされたと信じて、ウイルスが弱くなったと判断し大会を開催した。しかしウイルスはまだ存在しており、私たちは対処方法や共に生きていく方法を学んでいる最中であるというのが現実だ」と説明した。「時間が経てば状況が緩和され、以前のような生活ができるようになることを願っている。感染した方には大変申し訳なく思っている。他者の健康状態に悪影響を与えないように、そしてみんなが元気になることを願っている」とコメントした。
ジョコビッチは今後、14日間の自主隔離生活を送り、5日後に再検査を受ける。
ジョコビッチは、13日と14日にセルビア・ベオグラードで、20日と21日にクロアチア・ザダルで、自身が主催する"アドリア・ツアー"に参加。同大会に出場していたグリゴール・ディミトロフとボルナ・チョリッチが、新型コロナウイルスに感染したことをそれぞれ自身のSNSで発表していた
現在プロテニスツアーは新型コロナウイルスの影響により中断しているが、男子のATPツアー、女子のWTAツアーはともに再開日が発表された。ATPツアーは8月14日開幕のシティ・オープン(アメリカ・ワシントン)、WTAツアーは8月3日開幕のパレルモ・オープン(イタリア・パレルモ)で再開する。
グランドスラム(四大大会)も、既に終了した全豪オープンを除き、日程や開催方式の変更を余儀なくされており、ウィンブルドン(6/29~7/12)は既に中止が発表された。全米オープンは当初の日程通り、8月31日からナショナルテニスセンター(ニューヨーク州)で行われ、日本の錦織圭や大坂なおみが出場の意向を示している。全米オープンは無観客で開催される。全仏オープンは9月27日から10月11日に開催予定(予選は21日から)で、フランステニス連盟(FFT)は有観客での開催を目指す方針としている。
ATPとWTAが新日程を発表|8月からツアー再開予定
全米オープンは当初の日程通り8月31日から開催|錦織圭、大坂なおみも出場意向
全仏オープン本戦は9月27日開幕|有観客での開催を目指す