【スケートボード】パーク世界選手権の日程&結果・放送予定 | 平野歩夢、ショーン・ホワイトが出場

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
満を持してパーク五輪予選対象大会に初参戦するショーン・ホワイトと平野歩夢のライバル対決が再燃へ

TOKYO2020(東京オリンピック)から新種目に選ばれたスケートボード・パークの世界選手権大会がブラジル・サンパウロで、現地時間9月12日から15日にかけて開催される。今大会はオリンピック出場選手選考にかかわる重要な大会。日本からは平野歩夢や岡本碧優(みすぐ)といった東京オリンピックでメダル獲得が期待される注目の選手が出場する。

さらに今大会には、平野の冬季五輪でのライバルでもあるショーン・ホワイトがいよいよ登場し、雪上でのライバル対決が、コンクリート上で再燃することでも話題となっている。

大会結果・ニュース

(随時更新予定)

平野歩夢とショーン・ホワイトが出場する種目「パーク」とは

東京オリンピックで初めて採用されるスケートボードには、「ストリート」と「パーク」という2つの種目がある。平野歩夢が出場するのは「パーク」だ。

「ストリート」がその名の通り、壁や坂に加え、階段の手すりや縁石、ベンチなどのセクションを利用してトリック(技)を繰り出し、そのポイントを多角的に競うのに対し、「パーク」は、大きなお椀を複数合わせたプールのような窪(くぼ)地型のコースを使う。スノーボードのハーフパイプもお椀型のコース形状になっており、この点から平野歩夢がパーク挑戦がスムーズに実現した。

ストリートのそれよりも計算されたコースとなり、窪地の傾斜を利用し、いかに高いエアー(ジャンプ)で華麗なトリックを決めるかが肝となる。

トリックにはそれぞれ個々の技は存在するが、エアー中にデッキを回転させる、手でデッキつかむ、コースの縁(へり)にデッキ部分で着地して滑る、といったように一連の流れでトリックを組み合わせ独自の技に昇華する。技の難易度、完成度、エアーの高さ、オリジナリティなどの側面から採点される。

1試合中、順番に3回(1回45秒間)のランを行い、いずれかの最高得点で順位が決まる。ストリートよりも平均的に高いエアーになりやすいが、平野歩夢やショーン・ホワイトにとってはハーフパイプでの経験が活きるため、期待値が高い。

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Waiting for the park to open like 😴

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パーク世界選手権とは

パーク世界選手権は過去3年、スウェーデンと中国で開催されてきた。今大会は東京オリンピックの選考会を兼ねている。昨年、中国で行われた世界選手権では四十住(よそずみ)さくらが金メダル、中村貴咲(きさ)が準優勝を記録した。世界選手権の何が重要かといえば、「オリンピック世界スケートボードランキング」の獲得ポイント係数が“最も高い”ということだ。

そのため、冬季五輪スノーボード・ハーフパイプ3連覇のショーン・ホワイトは、スケートボード参戦での夏季五輪出場を表明後に目立った動きがなかったが、この大会から五輪出場に向けた活動を本格スタートする。今大会の最大のトピックがショーン・ホワイト参戦といっても過言ではないだろう。

オリンピック出場枠争いについて

スケートボードのオリンピック出場権はいわゆる五輪ランキング「オリンピック世界スケートボードランキング(OSWR)」で争われる。前述通り、予選対象大会ごとにポイント係数が変わり、最高グレードの世界選手権で優勝すれば80,000点獲得となる。各大会優勝ポイントは、プロツアー大会で60,000点、Dewツアーや国際オープンなどの5スター大会は40,000点となる。当然、各大会2位以降はそれぞれ係数が下がっていく。

平野歩夢はローカルの日本選手権で優勝しているが、五輪予選対象となる5スター大会では、Dewツアー・ロングビーチ大会で275点、国際スケートボードオープン南京大会で360点獲得し、2019年8月時点で32位となっている。

2020年6月1日時点の五輪ランキングで最終的に決まるものの、2020年シーズンの世界選手権(パークはチリ大会)の上位3位に入れば自動的に出場権を獲得する。

加えて、2020年5月末の国際大会までの成績を加味した五輪ランキング上位16名にもオリンピック出場権が与えられる。ただし、5つの時期に分け、その時期ごとの最高得点を合算したものが最終順位に反映される。

日本は開催国枠を男女各種目で1つずつ持っており、各種目最大3人の選手が東京オリンピックに出場可能だ。東京オリンピックに向けて男子パーク世界ランキングではアメリカやブラジルが上位を占めるなか、日本勢は苦戦が目立つ。一方、女子は世界ランキング上位10人に5人が選ばれ、混戦の様相を見せている。

注目日本人選手

平野歩夢

スノーボード男子ハーフパイプで五輪2大会連続銀メダルを獲得。実家がスケートボード場を運営していることもあり、かねてからスケボーの経験もあった。国際大会への出場を重ね、世界ランキング32位に上昇。日本人2位につけている。冬季五輪での最大のライバルで、平野自身が夏季五輪挑戦のキッカケとなったショーン・ホワイトとのライバル対決が実現することになる、この点でも注目される。

笹岡健介

2018年の日本選手権パーク部門で優勝を飾るなど、輝かしい実績を誇る。世界ランキングでは日本人最上位の15位に入り、世界と戦う実力も兼備。今大会の上位進出を目指す。

岡本碧優(おかもと・みすぐ)

13歳ながら2019日本選手権大会準優勝、2019日本オープンで優勝を果たす。世界ランキングでも1位になり、東京オリンピックで金メダル獲得が期待される。まずは、今大会でオリンピック出場権をつかむことを狙う。

四十住さくら(よそずみ・さくら)

2018世界選手権パーク優勝、2018日本選手権パーク優勝など素晴らしい成績を残す。世界ランキングでは2位にランクイン。今大会で好成績を記録し、東京オリンピック出場を決定づけることが期待されている。

パーク世界選手権サンパウロ大会 日程スケジュール

ブラジル・サンパウロと日本の時差は12時間となる。以下は日本時間。

  • 9月12日(木) 21:30~ 女子予選
  • 9月12日(木) 25:50~ 男子予選
  • 9月13日(金) 22:00~ 女子準々決勝
  • 9月13日(金) 26:45~ 男子準々決勝
  • 9月14日(土) 21:50~ 女子準決勝
  • 9月14日(土) 25:15~ 男子準決勝
  • 9月14日(土) 27:35~ 女子決勝
  • 9月15日(日) 22:15~ 男子決勝

パーク世界選手権サンパウロ大会 放送・配信予定

日本人選手の活躍は全日程・全試合が World Skate tv(生中継)で放送される予定だ。

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