【サッカー】国内組を積極起用しタジキスタンに快勝…森保一監督「チーム力の底上げができた」

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
Hajime Moriyasu
(2021 Getty Images)

サッカー男子日本代表(SAMURAI BLUE)は6月7日、パナソニック スタジアム 吹田で開催されたFIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選 兼 AFCアジアカップ中国2023予選でタジキスタン代表と対戦し、4-1で勝利。アジア2次予選で初の失点を喫したこともあり、試合後の記者会見に出席した森保一日本代表監督は試合で出たミスについて「私に原因がある」と語った。

「経験の浅い選手にはチャンスとなる機会をできるだけ与えていけたら」と戦前に語っていたとおり、森保監督は長友佑都(オリンピック・マルセイユ/フランス)や伊東純也(KRCヘンク/ベルギー)といった主力の欧州組をベンチに置き、中谷進之介(名古屋グランパス)や川辺駿(サンフレッチェ広島)などの国内組を積極的に起用。すでに最終予選進出を決めており、「より多くの選手に経験してもらうこと」、「選手層の幅を広げながらより強力なチームを作っていくこと」をポイントにしていたという。

大胆な選手起用で快勝を収めたものの、日本代表はアジア2次予選で初となる失点を喫している。記者から「ミスが多かった」と指摘を受けた森保監督は「私に原因がある」と自身の責任だったとし、続けて「なぜかと言うと、選手をたくさん変えたから」と説明。「誰が出ても連係が合うことは理想だが、練習が少ない中で完璧に合わせるのは難しい。それを承知の上で選手を送り出した」と、ミスが増えることを想定した上での起用だったと語った。

その選手たちのパフォーマンスについては「試合の中でクオリティーを上げようと、選手たちは粘り強くやってくれた」と評価。「(アジア2次予選での初失点は)チームのペースが揺らぎかねない失点だっと思うし、なかなかイメージがかみ合わない状況でも、それが当たり前だと思ってトライしてくれた。チーム力の底上げができたのではないかと思う」とねぎらった。

日本代表は今後、11日にキリンチャレンジカップ2021でセルビア代表と対戦し、アジア2次予選の最終戦となるキルギス代表を迎える。森保監督は「攻撃にしても守備にしても、個の力を上げることを目指してほしい。(アジア2次予選)突破が決まってる中で、勝利だけで満足という選手はいないと思う。この大会でできたことをさらに伸ばしてほしい」とさらなる成長を期待した。

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