【サッカー】U-24日本代表・横内昭展監督、初先発のOA3選手に「ギアを入れる声掛けが多かった」

1 執筆者 オリンピックチャンネル編集部
Akinobu Yokouch
(2021 Getty Images)

Tokyo2020(東京五輪)に向けて活動中のサッカー・U-24日本代表は6月5日、国際親善試合でU-24ガーナ代表と対戦し、6-0で勝利。試合後の記者会見に出席した横内昭展監督は「序盤から全員が集中して、高い位置でボールを奪いに行けた」と総括した。

3日に行った年齢制限のない日本代表「SAMURAI BLUE」との対戦で出場しなかったオーバーエイジ(OA)の3選手、吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航がこの日はそろって初先発。横内監督は「OAの3人はガーナ戦に向けて準備をしていたので、A代表との試合で起用するのは難しかった」とメンバー構成の意図を明かし、「守備でも攻撃でも、ギアを入れるタイミングでの声掛けは彼らからのものが多かった」とチーム内でのリーダーシップを評価した。

日本はOAの3選手を起用するという、東京五輪本大会を意識したスターティングメンバーで臨んだ。ガーナ戦は大一番に向けた強化という面もありながら、登録メンバー18人への生き残りを懸けたサバイバルでもあった。その中で、出色のパフォーマンスを見せたのは、ともに得点を挙げた堂安律と久保建英の2選手だろう。流動的な動きで攻撃のアクセントになった2人については「ポジションを変えながらプレーしていいと伝えていた。臨機応変にやってくれた」と評価した。

堂安、久保と並んで左サイドハーフで先発した相馬勇紀、FWに入った上田絢世もゴールでアピールに成功。A代表戦に出場せず、この日は途中出場にとどまった三笘薫も得点を決めており、熾烈なメンバー入り争いが続く。三笘について、横内監督は負傷の影響があったことを認め、「短い出場時間だったが、最後の方は自分の良さを見せられるシーンがあった。練習を重ねたらさらに彼の良さが出ると思う」と期待を込めた。

登録メンバー発表前の国際親善試合は6月12日に豊田スタジアム(愛知県豊田市)で行われるジャマイカ代表戦を残すのみとなった。横内監督は「ガーナには勝てたが課題はあると思うので、それを洗い出してチームとしてどう改善するかというところが重要。時間はないので、優先順位をつけながら選手と解決していきたい」と展望を語った。

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