新型コロナウイルスの感染拡大が、サッカー界にも影を落とす状況となっている。
国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長は、3月に予定しているインターナショナルウィークについて、延期を検討していると明かした。
中国・武漢からまん延し、今や世界中での感染拡大が問題となっている新型コロナウイルス。現在では深刻化に伴い、世界保健機構(WHO)が警戒レベルを上げる事態となっている。日本ではサッカー界だけにとどまらず多くのスポーツイベントが中止、及び延期となり、スポーツ界全体に大きな影響を与えている。
3月最終週にはインターナショナルウィークが控えており、世界中で親善試合やカタール・ワールドカップ予選が行われる予定となっているが、インファンティーノ会長は延期の可能性を示唆した。型現段階であらゆる可能性を除外することはできない。皆さんの健康は、フットボールの試合よりも大切だ。それに勝るものはないから、我々はこの状況を見極める必要がある。感染拡大が止まることを願っているよ」
「感染者は増え続けている。終息するまで試合を延期、もしくは無観客で行わなければならないとしたら、そうすべきだと思う。それは当然の考えだ」
一方で、6月に予定しているEURO2020、7月の東京オリンピック・サッカー競技など、夏にビッグイベントが相次ぐことについて、次のような見解を示した。
「EUROは6月に開催できるだろう。それまでに多くの試合が予定されているし、人の往来もかなりある。だがその状況を慎重に見守るとともに、各国政府の判断に耳を傾ける必要があるね」
「個人的には心配していないし、現時点でパニックになる必要もないと思っている。もちろん、事態の深刻化は懸念材料となるが、過剰に反応することなく、冷静に判断していく必要があるだろう。東京オリンピックも予定通りに開催されることを期待している」