イタリア・ローマでパリ2024オリンピック予選を兼ねて行われているスケートボード・パーク世界選手権は、10月7日現地時間午後に女子パーク準決勝が実施され、東京2020銀メダリストの開心那(ひらき・ここな)が91.48点の首位で決勝進出を決めた。日本の草木ひなのは88.19点で2位通過、四十住(よそずみ)さくらは84.96点の7位通過となった。
また、日本男子で唯一準決勝に進んでいた永原悠路(ゆうろ)は男子パーク準決勝5位で決勝に進んだ。
女子パーク決勝は8日現地時間午後5時(日本時間翌午前0時)に、男子パークは同日午後6時5分にスタートする。試合の模様は、Olympics.comのオリンピックチャンネル、オリンピック公式アプリなどで配信予定。
レベルの高さを示す日本女子
現地時間午後3時すぎに始まった女子パーク準決勝。前日の準々決勝では1本目・2本目と転倒によって得点が伸ばせず3本目でようやく高スコアを得て首位通過していた開は、全体の最終滑走者として登場。この日は、1本目から落ち着いた様子でランの中に多くの技を盛り込んで最後まで滑り切ると、前日のミスを思ってか安心の表情。1本目のランを89.55点として暫定首位に躍り出ると、2本目で91.48点へと得点を更新。さらに3本目も91.16点となり、準々決勝に続いて再び首位で準決勝を通過した。
2位通過となった草木も1本目のランから好調ぶりをのぞかせ、高さとスピードのある540(1回転半)などをきれいに決めると、最後は両手を上げて喜びを表現。1本目のスコア(88.19点)で決勝進出圏内に入った。
一方、四十住は1本目の最初15秒で転倒し(19.50点)、2本目(84.45点)を終えた時点でも9位と決勝進出が危ぶまれたが、後がなくなった3本目で得点を0.51点あげて7位で決勝進出を決めた。
[準決勝を通過した女子パーク8人]
- 開心那(日本)91.48
- 草木ひなの(日本)88.19
- ライカ・ベンチュラ(ブラジル)87.16
- ナイア・ラソ(スペイン)85.80
- ルビー・リリー(アメリカ合衆国)85.06
- ミナ・ステス(アメリカ合衆国)85.05
- 四十住さくら(日本)84.96
- リリ・シュテファジウス(ドイツ)84.76
永原悠路が決勝進出
オリンピック予選2大会で準々決勝敗退、準決勝敗退となっていた永原は、この日の準決勝1本目では残り15秒を迎えたところでバックサイドスミスで転倒して64.30点。2本目ではこの技を回避して84.07点で暫定9位に立った。決勝に進める人数は準決勝16人から半数のわずか8人。3本目滑走時には10位に沈んでいた永原だが、最後のランでさらにスコアを伸ばして88.14点として5位に浮上し、決勝進出を決めた。
[準決勝を通過した8人]
- ルイジ・チニ(ブラジル)90.01
- ギャビン・ボットガー(アメリカ合衆国)89.85
- ジャガー・イートン(アメリカ合衆国)89.49
- テイト・カリュー(アメリカ合衆国)89.32
- 永原悠路(日本)88.14
- ペドロ・バロス(ブラジル)88.08
- オウグスト・アキオ(ブラジル)87.59
- キーファー・ウィルソン(オーストラリア)86.36
スケートボード・パーク世界選手権2023、ライブ配信情報
10月7日に予定されているWSTローマ・パーク2023世界選手権の準決勝、8日の決勝の模様は、Olympics.comのオリンピックチャンネル、オリンピック公式アプリなどで配信される。この大会は、パリ2024オリンピック予選をかねて行われ、最終順位に応じて選手たちにはオリンピックランキングポイントが与えられる。
スケートボード・パーク世界選手権2023の日程
10月1日(日)
- 男子公式練習
- 女子公式練習
10月2日(月)
- 男子公式練習
- 女子公式練習
10月3日(火)
- 男子公式練習+シード選手公式練習
- 女子公式練習+シード選手公式練習
10月4日(水)
- オープン予選+シード選手公式練習
10月5日(木)
- オープン予選+シード選手公式練習
10月6日(金)
- 準々決勝
10月7日(土)
- 準決勝
10月8日(日)
- 決勝